「釣り用の車」と検索すると、
「釣り用の車おすすめ10選」みたいな記事がいっぱい出てきますね。
ハッキリ、言いましょう。
10選とか絶対要らないです。
釣り用の車はハイエース1択です。
しかも、ハイエースのワゴンではなく、バンの1択です。
私は、車の買取専門店を経営しておりますが、何を隠そう、釣りバカです。
車の専門家と、釣りの専門家として、両方の立場で申し上げております。
もう一度言います。
釣りという目的で車を選ぶなら、ハイエースバン一択です。
本記事では、
- なぜ他の車ではな駄目なのか?
- なぜハイエースバンがおすすめなのか?
これについて、徹底的に深堀りしていきたいと思います。
なぜ?ハイエース以外は釣りに向かないの?
まず、「釣り 車」というキーワードで、記事を何個か読みました。
そこで、他の記事で、よくオススメされている車種をピックアップしてみました。
軽自動車
- スズキ ジムニー
- スズキ ハスラー
- ホンダ N-BOX
- ダイハツ ウェイク
SUV
- エクストレイル
- ハリアー
- ランドクルーザープラド
ワゴン
- ノア(ヴォクシー)
- ステップワゴン
- セレナ
等々他にもおすすめされている車はありますが、
「釣り」という目的で選んでこれですか??というラインナップですよね。
これらをおすすめしている記事を読むと。
釣り目的と言えば、
- 積載量と収納性
- 燃費
- 悪路走破性
この3つの要素が重要で、この3つの観点をまんべんなく重視すれば、上にあげたような車がラインナップされるという事です。
しかしですよ。
目的は釣りですよ。
①積載量と収納性は釣りにとって、とてつもなく重要です。その理由は後に述べます。
②燃費? これって、釣りに関係なく、どんな目的でも重要ですよ。釣りだから特別燃費のいい車選ばないとってわけじゃないです。
③悪路走破性? 例えば、スキーとかスノーボードなんかで、雪の山道なんかを走破する必要があるなら、これとても重要です。
釣りでそんな悪路を行くことってそんなにあります?ここ日本ですよ?
そんな悪路を突き進むような場所に行く釣り・・・?うーん。相当なレアなケースじゃないですかね。
なんか、釣り→アウトドア→悪路走破性 と単純に連想しただけじゃないのかな?と思いますね。
これ、おすすめしている人達って、ほんまに釣り行ったことあるんかな?
ようするに、これらの3つの要素をまんべんなく需要ししたら、とんちんかんな車を選ぶ事になってしまいますよね。
信じられないチョイスですね。
そもそも、釣り独特の環境で、車を選びの際に重要視する項目として、僕だったら、
- 車中泊が出来るか否か
これなんかとっても重要ですよね。
というわけで、釣りという目的で車を選ぶ基準で、重要なのは、この2つの項目です。
- 道具を不自由なく積む事ができるのかどうか?
- 車中泊が可能かどうか?
それぞれ、いかに重要か簡単に説明しますね。
道具を不自由なく積む事ができるかどうか
釣りに行ったことのある人なら、大体想像できると思います。
釣りの道具で持ち運びが一番厄介なのが、釣り竿です。
コンパクトにたためる釣り竿でも、下手な積み方をして、竿先をドアに挟もうものなら一発でアウトですよね。
なるべく、天井などにホルダーを設置して、まっすぐに積む事ができれば理想です。
そうすると、軽自動車など、全長が短い車の場合、釣り竿が長いと収納できない場合もあります。
なんとかできたとしても、運転している自分の顔のよこで竿先がプラプラしてたり、気になって仕方ないですね。
予算とか燃費とかでどうしようもない理由で、軽自動車にするなら仕方ありません。
軽だから釣りができないわけではもちろんないですよ。
しかし、
「アウトドア仕様だから、釣りと言ったらスズキのハスラーでしょう」
なんていうオススメの仕方はどうなんでしょう?
本気で読者の事考えて書いているのかな?と不安になりますけどね。
釣りの場合、釣りものによっては、道具が変わります。
釣りに行く回数を重ねていくと、いろんな釣りを試したくなりますよね?そうすると、その度に道具が変わります。
今の竿や、道具が仮に、その車にギリギリ収納に収納できたとしても、今後別の釣りにチャレンジしたいと思ったときに、その車では対応できない・・・何てことも十分考えられるわけですよ。
私の経験では、青物の大きいの例えば「メーター越えのブリを狙いたい!」と思ったときに、クーラーボックス買い替えたのですが、買ってから、当時乗っていた車のトランクに入らないサイズだったことが分かりました。
私もバカだったんですが、こういう事って、必ず起こってくると思います。
だから、燃費がどうとか、走破性がどうとか、そんな事よりは、”道具を余裕で積める収納性”これが圧倒的に重要ですからね。
そこを良く考えて釣り用の車は選びましょう!
車中泊ができるかどうか
釣りをしていて、大変な事。
それは、とんでもなく早起きしないといけない事が多々あるという点ですよね?
私は大阪に住んでいますが、メインの釣りのフィールドは四国です。
いつも、深夜の1時とか2時に起きて、車に乗って、四国に向かいます。
そして、朝の5時とか6時の船に乗って、船釣りを一日します。
さすがに、いつも1~2時間しか寝ていないので、お昼以降の後半は死にそうになりますw
もし、前の晩から出発して、現地で車中泊できるんなら・・・と毎回思っています。
さらに、以前は大阪湾の夜釣りでタチウオ釣りなんかにもハマっていました。
これも早朝、夜明け前が、地合いで一番連れる時間だったりするのですが、早朝に行っても、他の人に占領されてて、もう釣り座を確保できなかったりします。
こんな時に、「前の晩から釣り場について、車中泊できたらな~」といつも思っていました。
なにせ、釣りは体力勝負ですから、ちょっとした仮眠を取りたいというケースは釣り人であれば、なんども経験している事でしょう。
そんな時に狭苦しい車だと、ろくに寝る事もできません。
これは非常に重要な要素だとおもいますね。
収納性・車中泊という条件に最適な車・・・ハイエースでしょう。
さあ、釣り用の車として欲しい条件は、この2つに絞られました。
では、この2つの条件を完璧に満たせる車・・・これはハイエースバンに他なりません。
ハイエースバンの収納性は最強
同じハイエースでもワゴンはダメですよ!後ろまで座席が詰まっていて、荷物を積むスペースはほとんどありませんからね。
また、ハイエースワゴンを無理やりシートを取っ払ってバンに変えたりする人もいます。
そんな事するなら、初めからバンを買えばいいんですよ。乗り心地はバンなんで多少悪いですが、目的は「釣りに行くこと」なんですからね。
さて、ハイエースバンの収納性ですが、これは最強です。
しかし、ハイエースバンをおすすめする最大の理由は
「荷室の長さ」にあります。
小さくて見にくいですが、荷室の長さが3mもあるんです。
これだけの長さのある普通車はまずありませんよ。
継ぎ手のある竿でも、天井にホルダーをつけてれば、たいていわざわざ分解しなくても、そのまま積む事が出来ますね。
まあ、そもそも大量の荷物を運ぶために作られた車ですからね。一人暮らしの家の引っ越しぐらいなら一回で積めるぐらいに、荷物はビックリするほど入ります。
「釣りに行くのにそんなでかい荷室はいらんだろ!」
と思われるかもしれません。
確かに、そこまで大量の荷物を積む事は無いかもしれないです。でもこれが、広いと便利なんですよ。
例えば、複数人で遠征する場合、
- 全員の釣り道具(タックルボックス)
- 全員の釣り竿
- 全員のクーラーボックス
を積まなければいけません。
私の所属している釣りチームでは、遠征の際、いつも友人のランドクルーザーを使います。
国内でも最大級のSUVであるランクルでさえ、これだけの荷物を積めば、3人乗りが限界です。
それは、荷台が3人分の荷物でいっぱいになるからです。
そうすると、4人で釣行に行く場合は、どうしても2台に分けて乗らないといけなくなります。
もし、ハイエースであれば、最大で(DXの場合)6人は乗れます。スーパーGLでも5人はまでなら1台で行けますね。
なぜなら、5人分や6人分の荷物を積んだとしても、荷室にはまだ余裕があるからです。
ハイエースは車中泊に最強の車
「車中泊最強の車と言えば?」
と質問されたら、10人いれば、5~6人は
「ハイエースバン」と答えるでしょう。
それほど、ハイエースの荷室をカスタマイズし、車中泊できるようにすることは今や常識と言える程浸透しています。
勿論、車中泊ができる車は他にもいくらでもあります。こちらが参考になります。
「車内で寝転んだ写真付き! 快適な車中泊ができる自動車はコレだ!!」
しかし、釣りで車中泊をするという想定では、釣り道具を積んで、さらに車中泊が出来なくてはいけません。
そうなると、やはり釣りの場合、ハイエース1択となるでしょうね。
他の車だと、車中泊できても、釣り道具が載らなくなります。釣りのために車中泊するのに、道具が載らなければ、元も子もありませんよね。
ちょっと待った!キャラバンでもいいじゃないか!
キャラバンとハイエースは機能的にはほぼ同じと言っても過言ではありません。
だから、もちろんキャラバンでも大丈夫ですよ。
ただし、ハイエースとキャラバンを比べたとき、1点だけ大きな差があるのです。
ハイエースとキャラバンの埋めようのない大きな差とは?
結論から言いましょう。
ハイエースとキャラバンでは、リセールバリュー(再販価値)が圧倒的に違うのです。
ハイエースは、日本のみならず、海外でも爆発的に人気がある車です。そのため、売却時には、海外の圧倒的な需要で、ハイエースの売値がどうしても高騰してしまうのです。
新車の時は同じ程度の値段なのに、売却時には、同じような条件のハイエースとキャラバンでも、価格が20万円とか30万円程差が付く場合があります。
そのため、新車で買うなら、ハイエースが圧倒的におすすめという事になりますね。
ハイエースとキャラバンの比較については、
「ハイエースとキャラバンを比較!これほど圧倒的な違いがあるなんて!?」
という記事にまとめてありますので、こちらも一度見てみてください。
「釣り用の車のおすすめ」まとめ
釣り用の車のオススメは、ハイエース1択です。
ただし、それは純粋に「釣りのみを目的とした場合」という条件付きです。
もちろん、ハイエースには、弱点もあります。小さい車に比べ、燃費は悪いでしょうし、バンだと、乗り心地は良くはありません。
なので、車の使い道として、他にも重要視する場合は、他の車という選択肢も考えてもいいかもしれません。
ただ、くどいようですが、釣りという目的において、重要視しなければいけないのは、
- 竿、釣り道具、クーラーボックスが複数人分収納できる収納性
- 車中泊ができること(ただし、上記の道具を積んだ上で、さらに車中泊ができる事)
この2点です。
くれぐれもこの点、他のいい加減な情報に惑わされないようにしないといけません。