ハイエース新型300系ワゴンはセミボンネット確定。バンは現状維持?

ハイエース全般
記事監修者:
古物商:大阪府公安委員会第622030193808号
JAAI認定中古自動車査定士 査定士番号:0061753379
株式会社Direct Stock Japan 代表取締役 山本剛

2019年9月。数年前から噂になっていたハイエースのフルモデルチェンジ。

 ついに、実物が日本に登場してきたようです。

 

ツイッターで、新型ハイエースの目撃情報が相次いでいますね。

積載車のナンバーを見る限り、確実に日本での写真です。そして、かねてより噂されていた、セミボンネットのシルエット。これは新型ハイエース300系ですね。

 間違いなくハイエース300系の新型が国内で輸送されています。

 

他にも

こちらも、新型ハイエース300系ですね。

 

で、多くの人達が、気になっている事があると思います。

 これが、バンなのかワゴンなのか??あるいはその両方なのか??

 

残念ながら、現在のところ、まだ真実は分かりません。

 

【大胆予想!】フルモデルチェンジはワゴンのみ!?バンは現状維持の可能性大・・・

もちろん、これは正式な情報ではありません。あくまで私の予想です。

 

しかし、この予想を想起させる動画を、同じくツイッターで発見しましたので、まずご覧ください。こちらです。

では、この映像が、なぜ、

  • 新型ハイエースのフルモデルチェンジがワゴンのみ
  • ハイエースバンは現状維持でフルモデルチェンジはお預け?

と予想する根拠になっているか、じっくり解説していきたいともいます。

1.間違いなく日本国内の映像である事の確認

まず、冒頭(0:00時点)の画像の横に走っているトラックのナンバーを見れば、日本国内の映像である事は証明できます。そして、進める事0:05時点

最後列まで、座席が確認できる事から、ワゴンである事がわかります。また、リアハッチの右下に、GLのエンブレムが見えます。

 そして、その2秒後(0:07時点)の映像

やはり、来ましたね。

噂通りのセミボンネット。

 

 しかし、すでに確認済みですが、こちらはワゴンのようです。バンではないですね。

バンであれば、後部座席が無いはずですからね。

 

 そして、映像を少しすすめます。このシルバーのワゴンの前に、同じくシルバーのハイエースが写っていますが。

 お!バンパーが黒い、もしやハイエースバンDXの新型か!?

そして見進めることさらに2秒(0:09時点)の画像がこちら、

 

もしや、これが・・・ハイエースバンの新型!?バンもセミボンネットか!?

 いや、ちょっと待ってよ・・・・

ここで、少し巻き戻します。戻る事2秒前(0:07時点)の映像を再確認

よく見ると、窓にベンチシートの背もたれのような影が見えますね。

 しかし、ワゴンの場合、現行の200系では、グレードがDXであっても、最後部は、ヘッドレストが付いているはず・・・・

 これはシートの背もたれではないか??

 

そこで、先行して発売しているフィリピンの新型ハイエースワゴンを、フィリピンのトヨタのホームページで確認してみました。

参照:https://www.autodeal.com.ph/cars/toyota/hiace

 図は、恐らくハイルーフだと思いますが、ワゴンのDXの最後列は、ヘッドレストのない、ベンチシート風になっている事が分かりますね。

 窓枠からの、高さの具合からみて、このシートの背もたれの影と見て間違いありません。

やはり、後ろから2台目のこのシルバーもハイエースワゴンである事が判明しました。

 

 そして、ほんの少し映像を見進めますと・・・3台目のハイエースの映像がこの白のハイエースに注目です。

 少し見にくいですが、窓枠にベンチシートの影はありません!これはバンだ!

ワゴンではありませんよ!

 

ついに来たか!!!

新型ハイエースバン300系の画像か!!!?

期待に胸膨らませて、先に映像をすすめます。

はたして、セミボンネットになっているのか?いないのか?

 

 ついにその全貌があきらかに!

来ました!フロント部分(0:11時点)の映像です。

・・・!セミボンネットじゃないぞ!!・・・ん?いや

あれっ・・・よう見たら、これ200系やん。

 

 この映像を見たときに、私は直観的に、バンに関しては現状維持になったのでは??

という予想をするに至りました。

ハイエースバン200系現状維持説の根拠

まず、そもそも、これらのツイッターの300系画像は、ネット上でも

「海外へ輸送するための国内移動最中に撮影されたもの」

 という可能性が濃厚のようです。

 

 しかし、ですよ。この3台が同時に輸送されているという事は単なる偶然ではないと思います。恐らく、同じ国に、同時に輸出される車両である可能性が高いと思います。

 だとすれば、300系のワゴンの前の1台は300系のバンであるのが自然です。

しかし、そうではない・・・・

 

 もちろん、これが、バン200系続投説の根拠ではありません。

ここから、想像をめぐらし、200系続投説の根拠を見つけました。

 

 それではここから200系バンの続投説について、その根拠を説明していきます。

セミボンネット型の300系は、4ナンバー登録できない

実は、300系のバンはすでに海外では発売されていたんです。

 ただ・・・この300系のハイエースバンは”日本ではまず発売されない”と私は確信しています。その理由を述べますね。

 
 下はオーストラリアですでに発売されている。新型のハイエースバンのです。
 

参照元:https://www.toyota.com.au/hiace

こちらの車両サイズをダウンロードしてみました。
 

参照元:https://www.toyota.com.au/-/media/toyota/main-site/vehicle-hubs/hiace/files/hiace_spec_data_july2019.pdf

 このサイズは、ツイッターでも見た、海外版の新型300系ワゴンと同じサイズです。 

 

外側が全く同じバンを海外で作っているですが、実はこのサイズ、日本では4ナンバー登録できません

 4ナンバー登録の9つの条件をみて下さい。

これの7つ目に注目です。

  1. 荷物を載せる部分の床の面積が1m2以上(軽自動車は0.6m2以上)ないといけない。
  2. (運転席を含む)座席部分の面積が荷物を載せる部分の面積がよりも小さくないといけない
  3. 定員ぎりぎりまで人が乗った場合に、その時の人の重さ(1人あたり55kgで計算)よりも、荷物を載せられる重量が重くないといけない
  4. 後ろのドアを開けたときの入り口が縦80cm以上かつ横80cm以上ないといけない(軽の場合は、縦60cmかつ横80cm以上)。ただし、トラック(幌付きも含む)は除く
  5. ⑤荷物を載せる部分と、人が乗る席の間に壁か保護仕切りがないといけない。(最大積載量が500kg以下の場合は座席で守られていればOK)
  6. 排気量が2000cc以下(ガソリン車の場合のみ、ディーゼル車は排気量に関する制限はない。)
  7. 長さ4.7m以下
  8. 幅1.7m以下
  9. 高さ2.0m以下

~おまけの附則~

  • (4ナンバーの条件というわけではありませんが)タイヤは、車両総重量(最大積載量を含む)に耐えうるものでないと、そもそも車検に通りません。

まず、7つ目4.7メートル以下という全長の長さがオーバーしてしまいます。

 また、8の幅1.7mに関してもオーバーしていますので、どう考えてもこのまま4ナンバー登録は不可能ですね。

 そうすると、このような意見が出てきそうです。

「全長を短くし(4.7m以下にする)、幅を少し狭く(1.7m以下に)すればいいじゃん」

幅の縮小は可能だと思います。しかし、問題は全長ですね。

 

 全長を短くして、4.7mした場合、恐らくですが、上の9つの条件のうち②の

  1. (運転席よりも後ろの)座席部分の面積が荷物を載せる部分の面積がよりも小さくないといけない

この条件がかなり厳しくなってくるはずです。

 例えば6人乗りの2列シートなら、ぎりぎりクリアできる可能性はありますが、9人乗りの3列シートは絶対無理です。

 

無理やり4ナンバーサイズにすると、ハイエース良さが台無しに・・・

 「6人乗りだけ発売すればいい」という考え方もありますが、

いずれにしても、ハイエースバンの本来の持ち味である、

  • コンパクトで(小回りが利いて)
  • その上荷室が十分に広い”

という両方のメリットが、セミボンネットに固執することで両方失われてしまいます。

 

現行のハイエースバンを使った事のあるユーザーには、到底、このセミボンネットのハイエースバンは受け入れがたいのではないでしょうか?

プロエース(欧州で販売されているモデル)という声もあるが・・・

 欧州で発売されているこのプロエースが、300系ハイエースバンになるのでは??

というウワサもありますが、あきらかに荷室が狭そうなのが見て取れますね。 

 これが、これまでのハイエースバンにとって代わる事は非常に考えにくいです。

 

そもそもプロエースの幅は1.92mあり、これまたすでに4ナンバーの条件である幅1.7mを越えています。

 幅をスリムにせざるを得ず、日本に逆輸入される見込みは相当に低いですね。

新型ハイエース300系まとめ

ハイエースのワゴンに関しては、ウワサ通り海外で発売されているセミボンネットのモデルが採用される可能性が高いと思いますね。

 

 しかし、バンに関しては、日本独自の4ナンバーという条件に合わせるためには、運転席下にエンジンを持ってくる、キャブオーバー型でなければ、ハイエースの本来の良さが実現できません。

 そうすと、外観も未だに人気のある200系をわざわざフルモデルチェンジする必要はどこにもないわけで、仮にあったとしても、マイナーチェンジ程度ではないでしょうか。

 結果的に200系継続が濃厚と私はにらんでいます。