【4ナンバー車検】期間と費用のまとめ2023年最新版

4ナンバー
記事監修者:
古物商:大阪府公安委員会第622030193808号
JAAI認定中古自動車査定士 査定士番号:0061753379
株式会社Direct Stock Japan 代表取締役 山本剛

4ナンバーのデメリットでもある車検期間について、また、車検にかかる費用はどの程度のものなのでしょうか?

 乗用車に比べ、維持費は安くなるのでしょうか?

そんな疑問を解決するため、4ナンバーの車検に関して徹底的に調べてみました。

4ナンバー車の車検の有効期間について

普通車の場合

(自家用=白ナンバー)

新車登録時 2年間
それ以降の車検 1年間

自家用の場合、新車登録から最初の車検までは2年間あります。以後は毎年車検となります。

(事業用=緑ナンバー)

新車登録時 1年間
それ以降の車検 1年間

事業用の場合、新車登録時、その他を問わず常に毎年車検となります。

軽自動車の場合(自家用、事業用問わず)

新車登録時 2年間
それ以降の車検 2年間

軽自動車の4ナンバーの場合、新車登録時、その他を問わず常に2年おきの車検となります。

4ナンバーの車検費用について

車検時に係る費用の内訳は以下のとおりです。

車検費用内訳 費用 費用の種類
①車検基本料(整備業者への手数料) 1.5万~3万円程度 業者によって異なる
②各部品の修理・交換費用(工賃含む) 部品交換費用
③重量税 重量税の表へ どの業者でも同じ
④自賠責保険料 自賠責料金表へ
⑤印紙代 1700円

 

①~⑤のそれぞれの費用について、解説していきます。

①車検基本料

平たく言えば、業者に支払う車検にかかる手数料です。

車検ごとに必要になるため、毎年車検であれば、この料金が毎年かかります。

業者の種類 車検基本料の目安
ディーラー 4~6万円程度
車検専門業者 2~5万円程度
民間整備工場 2~4万円程度
カー用品車検 2~4万円程度
ガソリンスタンド 2~4万円程度
ユーザー車検代行 1~3万円程度
ユーザー車検 無料

 計算上は、この金額が一番安ければ、車検費用が抑えられる事になるはずですが、実際はそうでもありません。

なぜなら、車検基本料を極端に安くしているような場合、②の修理交換費用でガッポリ取り返す。という業者も中にはあります。

②各部品の修理・交換費用(工賃含む)

車検時に交換になりやすい消耗部品一覧

消耗部品名 交換時期目安 交換費用(工賃含む)目安
エンジンオイル 走行5千キロ毎 4,000~6,000円
オイルフィルター 走行1万キロ毎 2,000~4,000円
冷却水 走行3万キロ毎 5,000~8,000円
ブレーキオイル 走行3万キロ毎 4,000~10,000円
ミッションオイル 走行5万キロ毎 4,000~10,000円
デフオイル 走行3万キロ毎 4,000~10,000円
バッテリー 2~3年に一回 10,000~30,000円
エアクリーナー 走行5万キロ毎 3,000~10,000円
ブレーキパッド 減り方を常時チェック 15,000~25,000円(4輪全て)
タイヤ 走行5万キロ毎 20,000~50,000円(4輪全て)
スパークプラグ 2~3年に一回 5,000~10,000円
ワイパーブレードゴム 2年に一回程度 2,000~4,000円

その他、消耗品とは言えませんが、長くのると交換が必要になるもの

部品名 寿命 交換費用
ドライブシャフトブーツ 走行5万~15万km 10,000円~30,000円
タイミングベルト 走行10万~15万km 20,000円~50,000円

③重量税(1年分)

車両総重量※ 自家用 事業用
1t以下 4100円 2600円
1t~2t以下 8100円 5400円
2t~2.5t以下 12300円 7800円
2.5t~3t以下 12300円 7800円
3t~4t以下 16400円 10400円
4t~5t以下 20500円 13000円

※車両総重量=車両重量+乗車定員×55kg+最大積載量

↑車検証に記載しています。

④自賠責保険料

 

⑤印紙代

検査の場合

通常の車検の場合です。車検期間が満了した後、引き続きその車を使用する場合の検査ですね。

  普通車 軽自動車
指定工場 1,100円 1,100円
認証工場・ユーザー車検 1,700円 1,400円

 

構造変更検査の場合

構造変更をし、4ナンバーに初めて登録する場合等の場合です。

指定工場 2,000円
認証工場・ユーザー車検 2,000円

 

実例集4ナンバー車の車検費用

車検基本料を25000円として、具体的な車で車検費用を見積もってみます。

ハイエースバン(毎年車検)

例)※ハイエース・ディーゼル・スーパーGL(自家用) を認証工場に車検を依頼した場合。

費用項目 費用(1年分
車検基本料 25,000円
重量税(3t-4t) 16,400円
自賠責(1年分) 17,270円
印紙代 17,00円
修理・交換費用 ?円
合計 60,370円+修理交換費用

※ハイエースバンは標準ボディー(ロング)のみ4ナンバー登録可能です。ワイド・ハイルーフは1ナンバーとなります。

軽トラック(2年毎車検)

例)軽トラック(自家用)を認証工場に車検を依頼した場合

費用項目 費用(2年分
車検基本料 25,000円
重量税(1t-2t) 16,200円
自賠責(2年分) 26,370円
印紙代 17,00円
修理・交換費用 ?円
合計 69,270円+修理交換費用

最後に・・・

4ナンバー車は、維持費、特に自動車税が安くなるという大きなメリットがあります。半面、車検が毎年などのデメリットもあります。

 しかし、ここで、仕事用の車として4ナンバー車を乗り倒す予定のあなたに是非伝えたい事があります。

実は、4ナンバーの商用系の車の多くは、海外で人気の車が非常に多いです。

特にハイエースバンなどは、何十万km乗ったとしても絶対に廃車にしてはいけない、再販価値が非常に高い車ですので、売るときの事を考えれば、大変おすすめです。

 是非ご参考にしていただければと思います。