ハイエースとレジアスエース。見た目は一緒なのに、違いがわからん!!とお怒りの事と思います。
残念ながら、見た目も同じですが、実は機能もなにもかも、実は全て同じです。
違いはリアハッチの「hiace」[regiusace] というエンブレムだけですね。これが結論です。
とまあ、ここまでが常識の範囲、一般的なレベルでのハイエース・レジアスエースの違いです。
時間の無い人は、結論として「違いは全くない」と片付けてもらって問題ありません。
しかし、サイト運営のプロとして、このままでは引き下がりたく無いので、他の記事には無い両者の違いを発見したので、紹介していきたいと思います。
実は、見た目や機能以外の部分で違いはあったんですよ!
ハイエースとレジアスエースの違いとは?
そもそも、このように名前が分かれている理由は販売チャネルの違いによるものです。
トヨタにはトヨタ系、トヨペット系、カローラ系列、ネッツ系列、という4種類の販売チャネルがありますよね?
そもそもディーラー自体、メーカー直営のものがほとんどないため、それぞれは別会社という事になります。
そこで、取り扱い車種を分けるため、製造元のトヨタは同じなので、区別するため?かどうかはわからないですが、とにかく同じ車の、名前を変えて販売しているのです。
トヨタの販売店検索のページから取り扱い車種の一覧を調べると、「ハイエース」はトヨペット系で、「レジアスエース」はネッツ系列で販売されているという事がわかりました。
外観の違いは?
ハイエースとレジアスエースの外観を比べてみましょう。
こちらがハイエースバン
そして、こちらがレジアスエースバン
はい!見ての通り全く同じです。
外観だけでなく、実は内装も、機能も何もかも全く同じです・・・・
えっ?????
な、な、なにも違いはないじゃないかああああ
怒らないでくださいね!
違いはあります。
そうです!違いはそうエンブレムの違い!
えっ??「そんな事をきいてるんじゃねえ!???」
わかってます!わかってます!待ってください!!もうっちょっと辛抱です!
そうです。正直にいいます。
要するに、ハイエースとレジアスエースは車としては全く同じ車なのです。
名前が違う事によって、エンブレムの文字が違う。違いはただそれだけなのです。
しかし、しかしここからは真剣です。
この違いによって、本当に違いが表れるのです。
それは何か??実は
売却するときの値段が変わるんです~!!
なぜ、全く同じ車なのに売値が変わるのか???
さ~前置きに大変時間がかかってしまいました。
本当にごめんなさい。
ハイエースとレジアスエース。エンブレムを取ってしまえば全く同じ車。
なのに、売るときの値段が違う??なんでや!!
日本国内で走る車としては同じ価値だが・・・
あなたが、新車ディーラーに行き、ハイエースとレジアスエースの違いを聞いたら??
ディーラーは必ず
「全く同じです」と答えるでしょう。
日本国内に住んでいる限り、この二つの車種に違いは全くありません。
しかしながら・・・
ひとたび海外にでると。
「ハイエース」と言えば、日本車を代表する、海外でもNo.1人気の車です。
外国人で、車の売買に携わる人で、この名前を知らない人はいないでしょう。
それほどまで、世界中で名をとどろかすとんでもない人気車種です。
一方「レジアスエース」と言うと・・・
海外の人は?????ほとんど知りません。
もちろん、知っている人もいます。でもその人たちも
「あ~聞いた事あるよ。ハイエースと同じ車だろ??」
と答えるでしょう。あくまで、ハイエースという車に詳しい人だけが知っている名前なのです。
しかしながら、わざわざ全く同じ車をトヨタが二つの名前使って売り出している意味は、外国人にはわかりません。
日本人の私ですら、よくわからないのに、それが外国に浸透するわけないですもんね。
日本国内で中古車として再販されるなら問題なし!でも少しでも古いならレジアスエースは損!
日本国内では、この2車種が同じ車である事は、ネットで調べたり、車屋さんに聞けばわかります。
だから、国内の中古車として、再販売できるような、比較的新し目(5年、7~8万km以内のものであれば問題あり前ません)
このレベルの車であれば、国内の中古車として再販される可能性が高いため、ほとんど差はありません。
しかしながら、10年以上または走行距離が15万kmを超えたものは、ほとんど全てのハイエースは、ほぼ100%海外に輸出されるようになります。
それほど、ハイエースは海外で人気のある車なのです。
この年式、走行距離のハイエースになると、国内の需要とは全く無関係に、海外の都合で相場が形成されるようになります。
そうなると、本来であれば、知名度のほとんどない「レジアスエース」は圧倒的に不利になってしまうのです。
レジアスエース!ピンチ!!
輸出業者は知っている!知っているから差はそれほどでない。
レジアスエースの所有者の方はこれを読んだら、不安になるかもしれませんね。
でも、安心してください!はいてまっ・・じゃなくて
安心してください。そんなに値段の差は大きくありません。
なぜなら、ハイエースもレジアスエースもエンブレムさえ外せば同じ車だからです。
だから、輸出業者も、レジアスエースを仕入れる際は、エンブレムを外してしまえばいいわけです。
そうすれば、海外の人はこれは「ハイエース」だ。
とちゃんとわかってくれるからです。
「そんな姑息なことしなくても、ちゃんと”違いは無い”と説明すればいいじゃないか?」
と仰るかもしれません。
しかし、貿易をやっている側からすると、万が一「ハイエースを売ってくれ」
と言っているバイヤーに対して、レジアスエースを売った場合に
「おい!エンブレムにはレジアスエースって書いてあるぞ!!」
と突っ込まれた場合、「いやいや、これは全く同じ車で・・・日本のトヨタにはトヨペットとかネッツとカローラがあって・・どうのこうの・・」
なんて、説明をするといかにも言い訳をしているようか、騙そうとしているようにしか聞こえません。海の向こうのバイヤーは目の前にない車を一生ものの感覚で買うわけですから、相当にナーバスになっているのです。
だから、クレームになるような種はできれば取り除きたい。
だから、エンブレムを取ってしまうか、ハイエースのエンブレムと入れ替える方が安全なのです。
実はエンブレムと取り扱い説明書さえなければ、それがハイエースなのか、レジアスエースなのかだれも証明できなくなるのです。
なぜなら、全く同じものだからです。
しかし、やはり「エンブレムを取らなければならない」、「そのままだと売れにくいかもしれない」という点は、輸出業者としては大きなデメリットと言わざるを得ません。
そのため、もし目の前に全く同じコンディションの「ハイエース」と「レジアスエース」があったら、ほんの少しですが、ハイエースの方が高く査定されるようになります。
実際、車の相場を決定する、業者オークションの取引相場では、ハイエースとレジアスエースはキチンと区別されていて、ほんの少しだけですが、レジアスエースよりもハイエースの方が相場が高くなる傾向があります。
(あくまで、ほんの少しです。顕著な違いはありません)
私の個人的な感覚的な数字ですが、1~2万円程、レジアスエースの相場が安くなる傾向があるように思います。
しかし、このほんの少しの相場のズレが、時に買取業者にすればつけどころなのです
買取時の査定で値段を大幅に下げる口実にできるからです。
「海外ではレジアスエースは知られていないから、値段が安いんです。」
と言われれば、売る側にしてみれば納得せざるを得ないですよね。
しかし、これはあくまであなたがハイエースが海外で強く、どんなに古くても高く売れる車である事を知っているケースです。
なにも考えずにディーラーの下取りに出す場合は、ハイエースであろうと、レジアスエースであろうと古くなっていると、値段はほとんどつきません。「ハイエースを下取りに出すと20万円損する3つの理由」で詳しく書いていますので、こちらの記事を呼んでみてください。
また、せっかくハイエースを売却するのに、どこに売ればいいのかが分からず、失敗しては意味がありませんので、ハイエースを売却する前に、「ハイエースの買取・下取り・査定ならボロボロエースカウカウ」も是非ご一読いただければと思います。
だから、ディーラーに売るときの値段の違いを聞いても、意味がありません。かれらはそもそも海外の需要という存在を無視しているからです。「ハイエースもレジアスエースも古い車に価値はありません。一緒です!」と答えるでしょう。
「ハイエースとレジアスエースの違い」まとめ
- 車自体は全く同じです。エンブレムを外せば完全に同じ車になり見分けがつかなくなる。
- もっとも大きな違いは海外で「ハイエース」と言えばだれでも知っている車。
- でも「レジアスエース」はほとんどだれもしらない車。となる。
- ハイエースは世界で一番人気のある車で、輸出業者が取り合いになり、値段があがる。
- 輸出業者にとって、レジアスエースというエンブレムは不安要素になるため、若干敬遠される。
- その影響で、古めのレジアスエースは、同レベルのハイエースより買取価格が下がる傾向がある。