まもなく7年目(新車登録から3度目)の車検を迎えるあなたへ
まずは、気になる、7年目の車検の費用や、必要になってくる交換部品について
大まかに調べたので、チェックしてみてください。
でも、そちらも大事ですが、今日のお話はそれだけではありません。
そうです!ケニアの件です!!
なんて言わないでくださいね。
最後まで読めば、よ~くわかってもらえると思いますので・・・
ではまずは、7年目の車検の車検ではどれくらいの費用がかかるのか、その予想から見ていきましょう。
7年目の車検で必要になる交換部品と部品代等の予想
1年あたりの走行距離を1万km前後と仮定して、交換が推奨される部品を挙げていきます。
部品代+交換工賃の予想 | 通常の交換サイクル | |
エアクリーナーエレメント | 3000円~5000円程度 | 4~5万km毎 |
スパークプラグ | 5000円~8000円程度 | 4万km毎 |
Vベルト | 6000円~10000円程度 | 7,8万km毎 |
ブレーキパッド | 9000円~15000円程度 | 3,4万km毎 |
バッテリー | 5000円~20000円程度 | 3~5年毎 |
ドライブシャフトブーツ | 20000円~40000円程度 | 7~10万km程度毎 |
エンジンオイル | 4000円~6000円程度 | 5000km程度毎 |
オイルフィルター | 2000円~3000円程度 | 10000km程度毎 |
デフオイル | 4000円~6000円程度 | 5万km毎 |
ミッションオイル | 4000円~6000円程度 | 5万km毎 |
7年目の車検に係るすべての費用を予想
5ナンバーの普通車(車両重量 1.5t程度 エコカー減税なし)を民間の整備工場に依頼した場合
費用項目 | 費用 |
車検基本費用 | 25000円程度 |
交換部品・工賃代 | 50000円程度 |
重量税(2年分) | 16400円程度 |
自賠責保険(25か月) | 28780円程度 |
印紙代 | 1400円 |
合計 | 121,580円程度 |
7年目ともなると、少なからず、交換が必要になる部品が様々でてきます。
もちろん、上記の金額はあくまで予想ですので、車の状況により大幅に変わってきます。
しかし、必要な事とはいえ、10万以上の出費となると、簡単にポンと出せるものではないですね・・・
で、ここで一歩立ち止まって考えてほしいところです。
果たして、7年たった車をそのまま乗り続ける事が本当にいいのかどうか??
この点ですね。
7年落ちの車検を迎えるユーザーが絶対に知っておいて欲しい事とは??
今回、私がこの記事を書いた本当の目的はここからです。
実は、一部の車種で、7年落ちの車を売却する場合と8年落ちの車を売却する場合とで、その他の条件が全く同じ車だとしても、その査定の価値が何十万円も変わる場合があるのです。
車は古くなれば、価値が下がるのは当然ですが、
例えば・・・トヨタ プレミオ 1.8F 走行8万km 白色 車両状態良好の買取相場を比較すると。
- 7年落ちの場合の買取相場 60万円前後
- 8年落ちの場合の買取相場 20万円前後
となっております。
上記は、かなり極端な例ですが、7年落ち、8年落ちと、一年年式が違うだけで、40万円も買取金額が変わってくるのです。
??なぜでしょう、そこにはプロの車屋さんでもほとんど知らない、意外すぎる事情が絡んでいるです。
一部の車で7年を超えると、車の価値が急落する理由
実は、これには、中古車の輸入大国であるケニアの中古車輸入規制が関係しているのです。
「アフリカの一国の輸入規制が相場にそれほどの影響が与えられるのか??」
と思われるかもしれません。
しかし、
ケニアといえば、最後のフロンティアと呼ばれる、アフリカの中でも最も経済発展が加速している国の一つです。
その発展著しい経済の中で、重要なインフラの一つである車のほとんどは、日本から輸入したものになっています。
下記の表を見て下さい。
図のように、日本から輸出される中古車台数で4位の超輸入大国です。
その数、一か月で7000台という数です。
近年あまりにも爆発的に中古車輸入がすすみ、都市部では深刻な渋滞等の弊害が生まれているため、
政府が、年式による輸入規制を引いたのです。それが、「新車登録から8年未満」という輸入規制なのです。
しかし、日本の車は、年数が古ければ古い程安いです。
ケニアの人にとっても、価格は日本人以上にシビアです。
そのため、ケニアに輸出される車はそのほとんどが、輸入規制ぎりぎりの7年落ちの車に集中しているのです。
さらに、7年落ちの車なら何でもいいわけではなく、その需要は一部の人気の車種に限られます。
ひと月に7000台の世界4位の輸入大国の需要が7年落ちで、しかもごく一部の車種に集中するんですから、
そりゃ~相場に異常が起こるのも不思議な話ではないですよね。
その結果、たった一年、極端に言えば、たった一か月売却が遅れる※と、あなたの車ももしかすると、30万円とか40万円もの価値を失う可能性があるわけなんです。
(※具体的には、平成29年10月後半から11月の上旬には、22年式の車のケニア人気車種は、相場急落します。ケニア向けに出荷するためには、船積みと現地の通関を経て、登録するまでに、最低でも一か月が必要ですし、売却までの時間を考えると、最低でも2か月は必要だからですね。)
7年落ちと8年落ちで大幅に金額異なる車種の一覧
それでは、ケニアの輸入規制が大きく影響する車種を挙げていきましょう。
トヨタ車
- アリオン
- プレミオ
- プリウス
- カローラアクシオ
- カローラフィールダ―
- RAV4
- ヴァンガード
- ウィッシュ
- ヴィッツ
- ヴォクシー
- オーリス
- ノア
- ハイエースバン
- パッソ
- ハリアー
- プロボックスバン
- ベルタ
- ラクティス
- ランドクルーザープラド
日産車
- ADバン
- ウィングロード
- エクストレイル
- ノート
- バネットバン
ホンダ車
- CR-V
- インサイト
- エアウェイブ
- ストリーム
- フィット
マツダ車
- アクセラ
- デミオ
- ボンゴバン
三菱
- RVR
- アウトランダー
- コルト
スバル
- インプレッサ
- フォレスター
スズキ
- エスクード
- スイフト
ケニア人気車種をお持ちの人のとるべき行動
もし、あなたの車が上記のケニア人気車種に該当するのであれば、車検を受けて乗り続けるのか、あるいはこのタイミングで次の車に乗り換えるのか、一歩立ち止まって考えてみてはいかがでしょうか?
しかし、当然ながら、車は高い買い物ですし、簡単にポンポン乗り換えるべきようなものではありません。
いくら、タイミングを逃すと価格が下がるからと言っても、乗り換えに係る費用も当然掛かるわけです。
ですので、このような事実があることを承知の上、冷静に判断することをお勧めします。
あくまで、「もうそろそろ乗り換えようかな?」と考えている人に向けての記事です。
なお上にも書きましたが、7年落ちの車両であっても、年末近くになると、価格は急落します。
遅くとも10月の上旬には、売却しないと、ケニアへの輸出は間に合いませんので注意が必要です。
もし、ご自身の車のおおよその値段が知りたい場合は弊社にお問合せいただければ幸いです。
例:7年落ちと8年落ちのハイエースの比較
では、実際にはどのような事が起こっているのか?実例としてハイエースバンの買取価格が、7年落ちと8年落ちでどのように違うのかを比較してみます。
記事を編集している2024年4月25日現在、20万キロ走行でグレードDXの2WDの車両で比較します。
- 7年落ちのハイエース(2017年式):平均買取価格90万円
- 8年落ちのハイエース(2018年式):平均買取価格70万円
データ元:ハイエース買取専門店ボロボロエースカウカウ 買取価格表
お時間のある人は是非データ元を見てほしいのですが、実は上記の表を見ると、6年落ちのハイエースの平均買取価格は80万円となっており、7年落ちのハイエースの方が高くなるという異常な現象も起きている事がわかります。
ケニアでは、年式の新しい車程税金額高くなるというルールもあり、輸入できるギリギリの古さで、最も税金額安くなる年式として、7年落ちの車に需要が集中するという事からこのような珍現象も同時に発生すると見られます。
このような遠くはなられた途上国のあまり知られていないルールにより、日本の中古車の価格が大きな影響を受けているという事態はとても興味深い事実ですよね。
まとめ
7年目(3度目)の車検を迎える人は、すぐに車検を受けるのではなく、
まずは、自分の車がケニアの人気車種に該当していなかを調べてみましょう。
もし該当する場合は、あと何年ぐらい乗る予定なのか?
次の車検も通すのか?
を考えてみましょう。
そのうえで売却の金額が知りたくなったら是非お問合せくださいね。