事故でベコベコになってしまった車をみて・・・・
「もう終わりだ・・・廃車だ・・・」
と勝手に判断して、ディーラーや、処分業者に処分料を支払って引き取ってもらう人が後を絶ちません。
確かに、車はちょっとした凹みを修理するのにも、何万円もかかります。
一般の人達は、事故でぐちゃぐちゃになっている車を見て
「こんな車を直すなんて不可能だ・100万円・・・いや200万・・・はかかる。
なんなら新車に買い替えた方が安くつく」
とついつい勝手な判断をしてしまう人がほとんどです。
実際、その判断もあながち間違ってもいません。
なぜなら、ぐちゃぐちゃになった車を本当に修理しようと思うと、新車を買った方が安いぐらいの金額がかかる事は多々ありますからね。
だからこそ、多くの人は、時には何十万円にもなる、事故車をそのまま廃車として処分し、その何十万円というお金を簡単にどぶに捨ててしまっているんですよね。
でも、ちょっとしたことを知っているか、知らないかで、事故車を適切な値段で売って、危うくどぶに捨てかけたお金をきっちり手にする事もできます。
その差は”知っているか、知らないか”だけなんです。
事故車を「即引き取り」→「廃車」で大損している人達
車の事故は残念ながら、毎日どこかで起きています。
そして、事故を起こした人のほとんどが、
”その車の処分をどうするか??”で頭がいっぱいになります。
そこで、下記のような流れをたどります。
- 事故を起こす
- 保険会社に電話する
- レッカーしてもらう
- ディーラーにもっていく
- 修理の見積もりで目が飛び出る
- そのままディーラーで廃車
この流れのどこに落とし穴があるのでしょうか??
実は⑤までは、何の問題もありません。
つまり、高額な修理見積もりで、目が飛び出してもいいんですよ!!
問題は⑥なんですよね。
なぜ⑥が問題なのか!?・・・
確かに、車の元の価値から修理費を差し引くと、廃車が妥当な金額になっているはずです。
しかし、その車、本当は結構な価値を残している場合がかなりあるんですよ。
例えば・・・・この車
新車登録から10年以上、走行距離は35万円km
例え事故を起こしていなくても、廃車?と思われるような状況です。
さらに、写真のように、前をぶつけてしまっています。
運転席のダッシュボードも衝撃で浮いてしまっていました。
では、この車の(弊社の)査定額はいくらだったでしょうか?
正解は25万円です。
もちろん、最初に持って行ったディーラーでは、廃車の処分料を請求されていたそうです。
処分料がいくらだったかまでは聞いていませんが、仮に3万円としましょう。
もし、この車の所有者が、何もしらずに、ディーラーで車をそのまま処分していたら、
じつに28万円の差額をどぶに捨てていた可能性があるのです。
なぜ事故車(現状車)に価値が付くのか??
では、なぜ誰がみても、廃車以外に道がなさそうな車に価値が付くのでしょうか?
その理由は日本国内にはありません。
そうです。海外の中古車需要にあるのです。
実は、日本で中古車の1/3は、発展途上国を中心とする海外に輸出されています。
(2016年国内中古車販売台数259万台、2016年中古車輸出台数118万台、参照元:矢野経済研究所)
車業界では当たり前のこの事実ですが、一般の人はほとんど知らないのが現実です。
海外の人々の車に対する認識は、日本人の常識とでは著しいズレがあります。
日本では、「10年、10万km走れば廃車」と言われますが、
海外では、乗用車でも、30万km、40万kmの走行は当たり前です。
むしろ、彼らから見れば、10万kmでまだまだ走れるのに、廃車にしてしまう我々日本人の方が異常な文化を持った人種なのです。
そのため、船で片道1000ドル以上、1か月以上をかけてでも、例え、地球の裏側からでも、
日本の良質で、安い中古車をこぞって輸入しているのです。
あなたも、テレビでアフリカや南米などの映像で、走っている車の多くが日本車である事をご存知でしょう。
あれらのほとんどは、現地で生産販売された車ではありません。
ほぼすべての車は日本で走っていた中古車を船で運んだものなのです。
「古い車が輸出されているのは分かった、でも事故車に価値があるのと何の関係が??」
では、その本題に戻りましょう。
ではなぜ事故車にも価値が付くのか??
海外で活躍している日本車たちですが、
10年10万kmを超えた車が多いですので、当然不具合は起こります。
日本だと、不具合を修理するのに、大変な費用が掛かりますが、
海外の人達は、なんとか自分で直そうとしますし、職人に依頼しても、比較的安く修理ができます。
しかし、どうしても修理ができない場合は、中古の部品が必要です。
そのため、海外における日本車の中古部品は、やはり凄まじい需要があるのです。
車も本体もさることながら、日本車のパーツもそれ以上に海外に輸出されているのが現状です。
幸い、日本には、昔から車の解体業者がたくさんありました。
本来は廃車になった車を解体して、資源としての鉄の再販を主目的としていた解体業者ですが、
近年では、海外の業者が、パーツを買い付けに来るようになりました。
大きい解体業者では、そのような海外から買付けに来る外国人バイヤーが一定期間宿泊できる寮を備え付けているところもあります。
そのため、海外で人気のある車両については、海外バイヤーの取り合いとなり、価格が高騰するため、そのような車を求めて、解体業者が業者のオークションに参加するようになりました。
いずれにしても、海外のパーツ事情に精通している人からみれば、
事故車は宝物に見えるわけです。
一般的な査定は、新車状態を基準にして、年数ごとにマイナス○万円、走行距離が増えれば、マイナス×万円そこから凹みでマイナス△万円・・・
といった感じで減点していきます。
しかし、事故車の場合は、イメージとしては
エンジンOK、ミッションOK,リアバンパーOK,右フロントドアOK・・・・
という具合に、0を基準にどんどんプラスの査定をしていく事になります。
そのため、普通の車と同じように査定すれば、どう考えてもマイナス○万円というような車も、
プラス査定をしていけば、20万円になるなんて話はいくらでもあるわけなんですよね。
事故車を適正な価値で売却するにはどうすればいい??
「よしわかった!!事故車は解体屋にもっていけばいいんだな??」
と早とちりしていませんか??
そうですね。ディーラーや、普通の買取屋さんに持っていくよりは、ずいぶんマシだとは思います。
少なくとも、解体屋で
「0円です。」とか「処分料が必要です」と言われることはまずありません。
しかし、解体屋さんが事故車を適正価格で買うかというと、そうとも限りません。
解体屋さんに持っていくのは最終の手段となります。
事故車をすぐに解体屋に持っていくのはNGです!!
なぜ、事故車をすぐに解体屋に持っていってはいけないのでしょうか?
解体屋さんの本来の仕事は、廃車になった車を鉄に変えて転売する事なのです。
解体屋さんの一番のお得意先は当たり前ですが、プロの車屋さんなんです。
ですので、通常解体屋さんに運ばれる車というは次のようなルートをたどるはずなんです。
- あなたの車が必要でなくなる
- ディーラーまたは車の買取店に持っていく
- もっていった車に価値が無く、転売できそうにない
- ディーラーや車の買取店が、解体屋に売却する
ポイントは③です。
基本的に、解体屋に持ってこられる車は、本来、車としては全く価値の無い車なのです。
そのため、解体屋は、車1台1台を査定しません。解体屋さんの買取金額は、ほとんどの場所が、
車の排気量で決まっているのです。
例えば、2018年1月の平均的な解体屋さんの廃車の買取相場は下記の表のようになっています。
下記は、ネットで見つけた解体屋さんの買取価格表の例ですね。
これらは、基本的に鉄の量で計算されていて、鉄の相場が上がったり下がったりする事で、上下しますが、
車の種類や状態で変化する事はありません。
つまりは、海外で人気があろうが、無かろうが、どんな車であったとしても
排気量に応じて一律同じ値段になってしまうわけなんですよ。
では、事故車の査定は誰にすべき??
では、本題の事故車であっても本来の価値で売るにはどうすればいいか??
ここまで全ての内容を読んだあなたにはにはある程度推測が可能でしょう。
そうですね。事故車の本来の価値を知っている業者を探すのです。
どの車が海外に行って、どの程度の需要があるのかに精通している人たちです。
つまり、まずは、中古車の輸出業者に聞いてみればいいのです。
中古車の輸出業者はたくさんあります。国内に少なくとも1000社以上は存在します。
しかし、買取をやっている業者はそれほど多くありません。
弊社、車両輸出代行センターは数少ない、車の買取を直接やっている輸出業者です。
もし、ご自身の車が事故にあったなら、是非お気軽にお声がけいただければ、電話でも概算の査定が可能です。
または、下記問い合わせフォームよりお問い合わせください。
事故車でも価値のつく車とは?
事故車でも価値の高い車とはどのような車でしょうか?
具体的にあげておきます。
- 年式や走行距離が新しい車
- ハイブリッド車
- スポーツカー
- バンやトラック
- マイクロバス
③、④、⑤は、基本的に海外に強い車です。