調査概要
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調査対象:日本に住んでいて、車を所有したことのある人
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調査日:5月
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調査機関:自社調査(インターネット調査)
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調査人数:200人(年齢層は下記円グラフ参照)
調査対象年齢層
調査サマリー
本アンケートでは、廃車を「売却したくても値段が付かない、あるいは処分料を請求されるような車」と定義しています。
■質問内容①
「廃車として業者に引き取られた車が、その後どのように処理されていると思いますか?」
〇選択肢
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解体され鉄くずとして処理される
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中古車としてリユースされる
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その他(その他を選択した場合は、具体的に記述)
【結果】
「その他」を選択した人の意見
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再利用できるパーツを部品取りして、その他を鉄くずとして処理する 6人(3%)
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海外に輸出される 4名(2%)
【質問内容①の結果についての考察】
アンケートの意図は、「廃車が(業者に引き取られた)その後どうなるのか?」に関するイメージを調査するためのものです。
今回のアンケートにおいては、あえて選択肢の中に「輸出」というキーワード入れずに、選択肢を構成しました。その理由は、『輸出』というキーワードを入れる事により、本来はそれを知らなかった場合でも「その手があったか」と初めてこのキーワードを知ったユーザーが、それを選択してしまう可能性があるからです。
結果的に、何も知らない場合、「輸出」というキーワードはその他の中に全体の2%現れたものの、やはりほとんどの人は、廃車として引き取られた車の多くが輸出されている現状を知らないという事がわかりました。
2023年の全国のAA(オートオークション)の総出品台数が約800万台に対し、同年の中古車の総輸出代行数は、150万台に登ります。つまり、現在日本に流通している中古車全体の約20%は海外に輸出されている事になり、さらに古く過走行の車が特に輸出される傾向が強い事から、『廃車』として引き取られた車における輸出される車の占める割合はそれよりももっと高くなると言えます。
当然、多くの中古車関連業者は、概ねその事を知っていますので、いかに一般の自動車ユーザーと業者間の間に、「廃車」に関するイメージのギャップがあるのかが非常にわかりやすい結果となりました。
「中古車としてリユース」については、本アンケートにおいて、廃車を「まだまだ走ることはできる車」と定義しているので、一定の割合いがこれを選択するという予想は出来ましたが、全体の割合からすると3割という少ない結果となりました。
圧倒的多数の『廃車』に対するイメージは、これだけインターネットの普及している時代になっても、やはり『廃車』=『鉄くず』というイメージであることが結果を通して再確認されました。
■質問内容②
「もし次の車をあなたが所有していて処分(または売却)したいと思ったとします。どのような業者に売却しますか?」車両:ハイエースバン・平成16年式(20年落ち)走行30万km ディーゼル 2WD 3000cc 業務用バン
〇選択肢
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大手の買取専門店
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メーカー系のディーラー
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廃車買取業者
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その他(その他を選択した場合は、具体的に記述)
【結果】
「その他」を選択した人の意見
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輸出業者 1名(0.5%)
【質問内容②の結果についての考察】
以前に弊社で取ったアンケート調査より、車は20年または20年落ち、で廃車になるイメージが強いという事がわかりました。当然この質問に具体例として挙げた20年落ち、30万㎞の走ったハイエースは、「ほとんどの人が廃車になる」事をイメージする車であることを前提としたものでした。
質問内容①では、圧倒的多数の人が、『廃車』=『鉄くず』というイメージを持っている事が分かりました。
この結果を踏まえれば、本来ですと、この選択肢の構成であれば、「廃車買取業者」が圧倒的多数になることを予想しました。
しかしながら、約半数は「大手の買取専門店」という回答になりました。
この予想外の回答結果になった要因として考えられるものは以下の通りです。
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ハイエースは20年、30万㎞走っていても、「廃車」ではなく、高く売れると思っている人が多かった
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廃車であっても、大手の買取専門店ならばそれなりの値段で買ってくれるイメージがある。
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廃車買取業者というものの存在をあまり知らない。良いイメージが無い。
実際に上記のいずれに該当するかについてのアンケートは取れていないため、これらの割合は分かりません。
ただ、後述する、質問③の結果から推察すると、1の割合はかなり低い事は想像がつきます。
恐らくは、2と3が圧倒的な割合を支配しており、多くの人は、2,3のイメージの両方を持っているのが実情ではないかと想像できます。
さらに、質問①同様に、「輸出業者」と答えた割合は200人中1名のみでした。
実は、今回具体例として採用した20年落ち、30万㎞のハイエースバンは、故障なくまだ走れる場合であれば、ほとんどが海外にそのまま輸出される車に該当します。
もちろん、このことは中古車関連業者のほとんどは知っている事実ですので、この質問②に関してもいかに、業者と一般ユーザの間で顕著な認識のずれがあるのかが分かりました。
■質問③
「質問②で選んだ売却場所で、どれぐらいの売却金額あるいは処分費用を期待しますか?売却できると思う場合は +○○円、処分費用が必要だと思う場合は -○○円 とお答えください。」
【結果】
全体の平均値:+3.91万円
【質問内容③の結果についての考察】
0~+5万円という結果が全回答の圧倒的多数(全体200人中、125人、62.5%)となっており、ほとんどの人が、20年落ち、30万㎞のハイエースバンは廃車であると認識している事が良く分かります。
質問②で多くの人が、廃車と認識しているにも関わらず、その売却先を大手の買取専門店としていると考察しましたが、質問③において、全体の平均値が約+3.9万円であることが、まさにその根拠となっている事が良く分かります。
実際に、「廃車買取」とネット検索すると、廃車買取業者の排気量別の買取価格表を見る事ができます。ハイエースバンの排気量は、2000㏄~3000㏄となっており、廃車買取業者の価格表を参照すれば、実際に廃車買取業者に引き取りを依頼した場合は、最低でも5万円、高いところでは8万円前後で売却できることが予想されます。
価格表通り、直接廃車買取専門店に行けば、一般ユーザーが想像する2倍近くの値段で売却できるにもかかわらず、多くの人は大手の買取専門店選ぶという点で、いかに消費者の中で、買取専門店に対する期待が大きいかが、よくわかるアンケート結果となりました。
実は、今回具体例で使用した20年落ち、30万㎞のハイエースバンは、実際にはかなり特別な車であり、業者間の卸売り市場においては、概ね25万円~60万円の間で取引されています。
一般ユーザーから見れば誰がどう見ても廃車になるハイエースバンが業者間の取引ではこのような高額になる理由は、やはり『輸出』にあります。
中古車業者は、ハイエースバンが古くなっても海外に需要があることを知っているため、業者間の卸売り市場において、高値で取引されることを知っています。
この両者のイメージのギャップは、この質問③においても、数値としてはっきりとした違いを示した結果となりました。
【会社概要】
会社名:株式会社Direct Stock Japan
所在地:大阪府高槻市柱本1-1-8
代表者:代表取締役 山本剛
設立:2018年12月17日
URL:https://directstock.co.jp/
業務内容:中古車買取、輸出、メディア運営
公的資格:古物売買許可証番号 622032304053
日本自動車購入協会(JPUC)正式加盟店:約款21KH10053