最新リセールバリューランキング!アホですか?というぐらい高い車まとめ

アホですか?というぐらい高い車とは リセールバリュー
記事監修者:
古物商:大阪府公安委員会第622030193808号
JAAI認定中古自動車査定士 査定士番号:0061753379
株式会社Direct Stock Japan 代表取締役 山本剛

日本人は物を買うとき、売る時の事を考えて買う人は少ないです。

 一度買った物を”売る”という習慣があまりないからです。

 

そのため、この”リセールバリュー”という言葉は聞き慣れません。

 

 しかし、”車”の購入に際しては、この言葉と、そしてリセールバリューの高い車に関しては、

絶対に知っておくべきです。

 知っている知らないで、手元に入るお金が何十万円もの違いを生じる事もあります。

 

中には、「アホですか!?」と聞きたくなるぐらい高い車が存在します。

 

 例えば、トヨタのハイエースバンはリセールバリューがベラボーに高い事で有名です。

しかし、そのライバル車であるはずの、ニッサンのキャラバンはどうかというと、普通です。

 

 この2車を比較すると、新車時の価格が同じグレードのもの同士を比較しても、売却するときには30万円差が出るなんてことも当たり前にあります。 

 なぜかというと、中古のハイエースバンは、海外で異常なほどに人気があるからです。

日本人の目から見れば同じような車なのに、海外では評価が全然ちがうのです。

 というわけで今回は、ほとんどの人があまり意識はしていなくても、

知っていると、値引きなんかよりず~っと価値のあるリセールバリューの高い車についてまとめてみましたので、ぜひご一読ください。

そもそもリセールバリューとは??

リセールバリューとは・・・新車で購入した車が3年後にどの位の価値が残っているかを指標化したもので、リセール(再び売る)時の価値(バリュー)を残価率で示しています。

出典:ガリバー  

URL:https://221616.com/resale/

要するに・・・買ったものを、売る場合の価値という意味ですが、ガリバーさんの定義で3年と決まっているようです。ちなみに「リセールバリュー」という言葉はガリバーに商標登録されています。

登録商標にするとは、ガリバーさんおそるべしですね。

まずは3年後のリセールバリューランキング

3年後のリセールバリューの算出にあたっては、業者オークションの相場を利用しました。それぞれ、3年落ちで走行距離が3万km~5万kmの車両で相場を調べています。

さすがに、全車種調べる事が出来ないので、各ボディースタイル別の人気車種15位までの車をピックアップし、その中で残価率を調べ、最終的に残価率の良かったベスト10をランキングにして並べています。

 新車価格と、買取相場は当該車種の最低のグレードの価格で算出しております。(最低のグレードが無い場合は、一つ上のグレードにしています)

人気車種の中でも3年前に発売されていなかった車種は、リセールバリューを検証することができないため、今回は掲載していません。

コンパクトカー

リセールバリューランキイング 車名 新車価格 買取相場 残価率
1 トヨタシエンタ 150.7 95 63.0%
2 トヨタルーミー 149.1 80 53.7%
3 トヨタタンク 149.1 80 53.7%
4 スズキソリオ 135.1 70 51.8%
5 スズキスイフト 86.9 45 51.8%
6 トヨタヴィッツ 89.7 45 50.2%
7 スズキジムニーシエラ 182.6 90 49.3%
8 ホンダフィット 117.2 50 42.7%
9 トヨタパッソ 99 35 35.4%
10 ダイハツブーン 99 35 35.4%

 

軽自動車

リセールバリューランキイング 車名 新車価格 買取相場 残価率
1 スズキハスラー 112 70 62.5%
2 ダイハツムーブキャンバス 121 75 62.0%
3 トヨタピクシスジョイ 124 75 60.5%
4 スズキキャリイ 67 40 59.7%
5 スズキエブリイ 88 50 56.8%
6 トヨタピクシスメガ 125 70 56.0%
7 スズキジムニー 135 75 55.6%
8 ダイハツハイゼットトラック 63 30 47.6%
9 スズキスペーシア 119 55 46.2%
10 スズキワゴンR 76 35 46.1%

 

ハッチバック

リセールバリューランキイング 車名 新車価格 買取相場 残価率
1 ホンダフリード+ 198 100 50.5%
2 レクサスCT 348 170 48.9%
3 トヨタプリウス 233 105 45.1%
4 BMW1シリーズ 307 125 40.7%
5 三菱RVR 194 75 38.7%
6 メルセデスベンツAクラス 304 115 37.8%
7 スバルインプレッサスポ-ツ 182 60 33.0%
8 フォルクスワーゲンゴルフ 259 70 27.0%
9 日産リーフ 300 80 26.7%
10 フォルクスワーゲンポロ 215 50 23.3%

ミニバン

1 トヨタアルファード 343 273 79.6%
2 トヨタエスティマ 317 237 74.8%
3 ホンダフリード 216 161 74.5%
4 トヨタヴェルファイア 343 248 72.3%
5 トヨタエスクワイア 299 202 67.6%
6 日産セレナ 257 166 64.6%
7 ホンダオデッセイ 320 206 64.4%
8 トヨタヴォクシー 255 161 63.1%
9 ホンダステップワゴン 271 171 63.1%
10 トヨタエスティマハイブリッド 502 300 59.8%

 

SUV

リセールバリューランキイング 車名 新車価格 買取相場 残価率
1 レクサスRX 495 390 78.8%
2 トヨタランドクルーザープラド 360 243 67.5%
3 トヨタハリアー 300 193 64.3%
4 スバルフォレスター 297 165 55.6%
5 ホンダヴェゼル 220 120 54.5%
6 ジープレネゲード 387 204 52.7%
7 ジープラングラー 396 208 52.5%
8 トヨタC-HR 286 149 52.1%
9 日産エクストレイル 289 147 50.9%
10 トヨタRAV4 242 113 46.7%


ステーションワゴン・ミドルサイズハッチバック

リセールバリューランキイング 車名 新車価格 買取相場 残価率
1 スバルレヴォーグ 291 143 49.1%
2 トヨタカローラフィールダー 177 74 41.8%
3 ホンダシャトル 169 69 40.8%
4 メルセデスベンツCLAシューティングブレーク 451 182 40.4%
5 メルセデスベンツCクラスワゴン 639 251 39.3%
6 ボルボV60 499 184.5 37.0%
7 フォルクスワーゲンゴルフヴァリアント 299 109 36.5%
8 BMW3シリーズツーリング 602 190 31.6%
9 アウディA4アバント 653 180 27.6%
10 トヨタサクシードバン 161 44 27.3%


セダン

リセールバリューランキイング 車名 新車価格 買取相場 残価率
1 トヨタクラウン 420 220 52.4%
2 トヨタカムリ 342 165 48.2%
3 メルセデスベンツEクラス 746 314 42.1%
4 日産スカイライン 443 182 41.1%
5 スバルインプレッサG4 198 79 39.9%
6 メルセデスベンツCクラス 586 230 39.2%
7 メルセデスベンツSクラス 1123 387 34.5%
8 メルセデスベンツCLAクラス 506 165 32.6%
9 ボルボS60 459 143 31.2%
10 レクサスLS 854 253 29.6%

 

3年後のリセールバリューの総評

3年、3万kmというと、傷や凹みが無ければ、パッと見ると、新車とほとんど変わらないような状態です。

また日本車であれば、まず故障もないでしょうし、何の問題もない状態かと思います。

にもかかわらず、リセールバリューは高くても60%程度。通常は50%以下になるという事がこのデータよりはっきりわかりますね。

 この表からいえる事は、新車を買って、3年程度で、また次の車に乗り換えるというような車の買い方が、最もコストパフォーマンスの悪い、車の乗り方だというところでしょうか??

 しかし、このデータはあくまで、一般的な下取りの相場を元にしたものですので、実際の買取金額ではありません。

実際には、様々な特殊事情で、リセールバリューがアホみたいに高い車も存在しています。

 

 それらを以下に紹介していきます。

 

まずは7年後のリセールバリューについて紹介していきます

7年後のリセールバリューがアホみたいに高い車特集

3年後のリセールバリューについては、イエローブックの値を使いましたが、こちらは、実際の業者オークションの相場を調べて、買取相場を計算しています。

 イエローブックは、輸出の相場が含まれておらず、5年以上経過した車の場合、実際の買取相場と著しくかけ離れた相場を書いている事が多いため、7年後のリセールバリューには使用していません。

 7年落ちで、走行距離が5万km~8万km程度で、修復歴が無く、目立つ傷凹み、故障の無い車という前提での買取相場で、算出しています。

 では見ていきましょう。

リセールランキング 車名 メーカー 型式 グレード 新車価格(万円) 買取相場(万円) 残価率(%)
1 ランドクルーザープラド トヨタ TRJ150W TX 314.2 225.0 71.6
2 ハイエースバン トヨタ KDH201V   305.8 175.0 57.2
3 ハイエースワゴン トヨタ TRH224W グランドキャビン 300.0 150.0 50.0
4 ハリアー トヨタ ACU35W L package 291.0 145.0 49.8
5 GT-R 日産 R35 ピュアエディション 828.0 400.0 48.3
6 RAV4 トヨタ ACA31W X 212.3 100.0 47.1

7年後のリセールバリューの解説

1位のランドクルーザープラドのリセールバリューが群を抜いています。なんと7年間使用(走行5万km以上)して70%という驚異的なリセールバリューとなっています。

 新車で314万円で購入して、7年後、7万km乗って、225万円で売れるという計算です。完全にアホですよね??

 「ん??ちょっとまて、3年後のリセールバリューより高くなってないか?」

そう気が付いた人もいるでしょう。

 もちろん、3年後のリセールバリューより7年後の方が高くなるなんてことは実際に起こりえません。

これは、3年後のリセールバリューがイエローブックの値を採用しているからなのです。海外の需要を無視しているので、実際より低い数字となっているのです。

 つまり本来であれば、ランドクルーザープラドのリセールバリューは、新車から7年以内であれば、普通に売れば、70%以上の買取価格で売りぬけるという事なのですね。

 なぜ、このような異常な金額で中古車が取引されるのか??

その理由は、

 ”海外における異常なまでの人気”

という一言に尽きます。

海外の需要にはまると、アホみたいな金額で売れる理由

通常、日本国内の中古車の相場は、経過年数ごとに一定の割合で価値が下がっていきます。

なぜそうなるのか?詳しい理由は、「【車の下取り】大損しないための知っておくべき6つの真実」という記事にまとめています。

 簡単に言えば、政府や車メーカーの思惑があり、一定の割合いで価値が下がるように計画されていると表現しても間違いないでしょう。それがある意味でイエローブックのようなガイドブックが存在している理由です。

 しかしながら、一部の車種では、政府や車メーカーの思惑をよそに、異常なリセールバリューを維持している車が存在しています。

 それが、海外の人気車種なのです。

海外で人気に火が付いた車種は、国内の中古車輸出業者同士で、取り合いになり、結果的に業者オークションで価格が異常なまでに吊り上がります。

 そうすると、輸出業者への転売を目的に、買取業者が取り合いをすることになり、結果的に買取相場が高騰するというメカニズムになります。

 特に、7年未満の車種については、ケニアという輸入大国の輸入規制の影響をもろに受けていますので、ランクルプラドのような異常なリセールバリューの直接的な原因となっているのです。

 ケニアの輸入規制については、「7年目(3回目)の車検を迎えるあなたへ!ケニアの件知ってます!?」という記事で詳しく書いていますので、気になる方はこちらもご一読ください。

 もちろん海外で日本車を待っている日本車ファンはケニアだけにとどまりません。

国内では、「10年、10万km走ると廃車」 という常識がありますが、海外の人はそんな車を狙っています。

 そのため、10年、10万km以上はしっているのに、国内の常識では考えられない、異常なリセールバリューを維持する車も存在しているのです。

 次はそんな車をまとめました。

10年かつ10万km超でもまだアホみたいに価値のある車特集

ランク 車種 メーカー 型式 グレード 新車時価格(万円) 買取相場(万円) 残価率
1 ハイエースバン トヨタ KDH200V スーパーGL 256.0 90.0 35.2
2 ハイエースワゴン トヨタ TRH224W グランドキャビン 290.0 100.0 34.5
3 GT-R 日産 R35 ピュアエディション 828.0 230.0 27.8
4 ランドクルーザープラド トヨタ TRH120W TX 314.2 80.0 25.5
5 ハリアー トヨタ ACU30W 240G 267.0 55.0 20.6
6 RAV4 トヨタ ACA31W X 209.0 40.0 19.1

 

国内の中古車業界においては、

「10年、10万km以上の車に価値はない」

という常識があります。

 実際に、10年、10万kmを超えた車を中古車として購入する人はほとんどいません。

 

しかし、この表のように、そんな国内の常識を完全に無視した、リセールバリューを誇る車が沢山存在しているのです。

ここでは、その中でも際立っている車を乗せていますが、ここまでではないものの、

まだまだ十分に価値のある車は他にもあります。

 

そして、中には、20年近く経っても、まだ本当に”アホみたいな金額”で買取させる車もあるのです。

最後は、そのビックリ仰天のリセールバリューを誇る車特集です。

 

番外編 20年近くたっても、アホみたいな値段で売れる車特集

車名 メーカー 型式 グレード 新車時価格(万円) 買取相場(万円) 残価率
スカイラインGT-R 日産 BCNR33 GT-R 498.5 150.0 30.1
スープラ トヨタ JZA80 RZ 457.0 100.0 21.9
NSX ホンダ NA1 標準 987.7 200.0 20.2
カローラ  トヨタ NZE120 X 132.0 25.0 18.9
ハイエースバン トヨタ LH172V DX 187.6 30.0 16.0

GT-R、スープラ、NSX などの、バブル期に全盛を迎えたスポーツカーのリセールバリューは異常です。

他にも、ランエボ、スバルのインプレッサSTI、トヨタのMR-2など、似たようなスポーツカーもまだまだ価値があります。

これらについては、国内にもまだまだマニアがいて、需要がある上に、海外でもマニアがビックリするような金額で買っていきます。

 これらの車はすでに生産は終了しています、そして海外にもどんどん流れていきます。

つまり、欲しい人にとっては、年々希少価値が高まり、なかなか手に入らない状況になっています。

 そうすると、おのずと価値が上がっていきます。その影響で、ここ数年でも少しずつ値段が上がってきています。

 

カローラやハイエースについても、状況は似ていますが、これらについては、型式や、形状により事情が異なります。

ハイエースの場合、マニュアルである場合は、さらに金額が高くなります。

 もちろんこれらは完全に海外の需要によるものです。

 

もし、20年後にこの金額で売れる事がわかっていたら、みんなこの車を新車の時に買っていたでしょうね。

しかし、今回の記事をじっくり読めば、ある程度の予想は立てられるでしょう。

これを参考に、リセールバリューの高い車を選らんで欲しいと思います。

以上です。