ひと昔前、そうですね。インターネットがあまり浸透していなかった20年程前までは、車の売却手段といえば、
ディーラーの下取りか、買取専門店の2択しかありませんでした。
しかし、その後世の中はネット時代を迎え、2019年現在では、車の売却手段は下記のような9つもの手段にまで広がっています。
- ディーラーの下取り
- 車の買取専門店
- 中古車販売店
- 一括査定
- 一括査定(入札方式)
- 輸出業者
- 解体業者
- 廃車買取サービス
- 個人売買(ヤフオク、ジモティー)
では、車を手放す人々は、さぞ楽に、そして、さぞ満足のいく金額で車を売れるようになったのか?
と言われると、残念ながら答えは「ノー」と言わざるを得ません。
選択肢の少なかった20年前のよりは、金額は多少なりとも高く売れるようになったかもしれませんが、
「満足のいく売却価格」にたどりつくまでの苦労はむしろ3倍にも4倍にもなっている。
これが実情ではないでしょうか?
その理由は、選択肢が増えたすぎた事で、
- とてつもない失敗(大損)をする人
- ゴールの見えない相見積もり地獄
に陥る人達が増えた。これに尽きると思います。
この記事では、あなたが、
- 最短距離で(もっともスムーズに)
- 車の価値を最大限に高めて
車を売却する方法を紹介したいと思っています。
本記事を一読するだけで、
- 本来あなたが車の売却で得るはずのなかった5万円~10万円
- 本来あなたが支払うはずの手間賃5万円~10万円
のいずれか、またはその両方を手にすることができるでしょう。
もちろん、それを手にするためには、寝ているだけでは駄目です。それなりの労力が必要です。
その労力とは、「この記事を完読する」という事です。
残念ながら、楽に簡単に読める記事ではありません。
めちゃくちゃ長い記事ですが
この記事はそんじょそこらの自社の利益しか考えていないような、下らない宣伝記事ではありません。
相当なボリュームがあります。でも、最短距離で車の価値を最大限に高めるにはこれを読むしかないという記事になっています。多少の労力として、しっかり最後まで読んでくださいね。
それでは、冒頭に紹介した、車の買取の9つの手段について、
それぞれのメリット、デメリットを紹介します。
全てを読めば、あなたも、車の買取の全てが分かります。
新車ディーラーの車の下取りについて(メリットデメリット)
海外では、車の買取という業態はほとんどありません。
日本で、車の買取業者というものが生まれた背景には、このディーラーの下取りというシステムが大きく影響しています。
日本は、言わずもがなの新車大国ですね。
しかも、乗り換えのスパンが諸外国と比較してもめちゃくちゃ短いです。
なぜ早いのか?
それは、日本経済が、自動車産業を中心に繁栄したからという理由に他なりません。
今や日本経済は、自動車産業無くして成り立ちません。
日本では、新車が売れなければ、経済が成り立ちません。そのため、国策として、新車販売を促進しています。
最近では、エコカー減税などがその典型ですね。日本では異常なほどハイブリッド車が増えています。
さて、そんな自動車販売の中心にいるのは、当たり前ですが新車のディーラーですね。
国策ともいえる新車販売ですが、その台数を伸ばす上で最も障害となるものがあります。何だと思いますか?
それは、「今乗っている車の処分」という問題なのです。
日本人は、「勿体ない」という精神が根付いている国民性を持っていますね。
しかし、新車を販売する上で、今乗っている車の処分という問題は、死活問題です。
誰でも、新しい車に乗りたいのは当然ですが、「今ある車もまだまだ乗れる」となれば、買い替えはなかなか進みません。
だから今ある車を「下取りする」というシステムは、新車販売の上で画期的なシステムなのです。
ところで、下取りされた車は、その後どうなっているのかご存知ですか??
実は、そのほとんど(95%程度)は、業者同士しか入れないオークションに出品されています。(ヤフオクなどではありません。)
日本は新車大国であるが故、この「下取り」⇒「業者オークション」 というシステムが世界で最も誠備されている国なのです。
業者オークションの詳しい説明については「車買取の絶対的な相場を決定する場=業者オークションとは?」をご一読ください。ここでは簡潔に紹介します。
業者オークションで取引される車の情報や、その取引金額はデータベース化されて、公開されていますので、しっかりとそのデータが相場化されています。
そのため、新車販売ディーラーに限らず、オークションの会員になっている業者であれば、どんな車でも、その市場価値(業者オークションにおける相場)は、おおよそピンポイントの金額で予想ができます。
この金額がはっきりと予想できる事で、新車ディーラーは自信を持って、下取りの査定金額を付ける事ができるという仕組みになっているのです。
逆に言えば、相場が不安定で、下取りした車がいくらで売れるのか予想できなければ、新車ディーラーは怖くて値段がつけられなくなります。
そうすると、下取り車にまともな金額が付かないので、新車も売れない。こういった悪循環に陥りかねません。
つまり、業者オークションは、これもまた日本の自動車業界、ひいては日本全体として、非常に重要な役割を果たしているといって間違いないでしょう。
さて、ここまでの話で言えば、なんとなく、
「じゃあ、車売るなら新車ディーラーの下取りだけで十分じゃないか!」
という結論になりかねません。
しかし、現実には、この下取りは時に適正価格(市場価格)というには程遠い金額を提示されることがあります。
そのからくりと下取りのデメリットを紹介したいと思います。
下取りの大きな落とし穴(デメリット)について
ここまで業者オークションという自動車の流通において、大変重要なものの存在について説明しました。
では、ディーラーの下取りは100%この業者オークションに基づいて査定されているのでしょうか?
実は一番の問題はここにあります。実はディーラーの下取りには、このオークションとは全く関係の無い別の基準が使われているのです。
これまでの説明で、新車ディーラーの下取りが、新車販売台数に物凄く大きな影響を与える事は理解してもらえたと思います。
しかし、同時に、下取りの査定金額が、業者オークションの相場に100%従ってしまうのは、都合が悪い場合もあるのです。
例えば、新車登録から10年も15年も経過し、走行距離が10万キロや15万キロにもなるような車にも、まだ十分な価値が付いていたらどうでしょうか?
「古い車でも、まだまだそれなりの金額で下取りしてくれる」
となれば、なかなか乗り換えは進まなくなるでしょう。
逆に
「車は古くなればなるほど、どんどん価値が下がっていく。あまりに古いと処分料まで請求されてしまう」
となるとどうでしょうか?
「どうせ価値が下がっていくなら、下がる前に売って、次の車に乗り換えよう」
と乗り換えを後押しすることができます。
なので、新車ディーラーさらに言えば、もはやメーカーにとっても、そして、そのメーカーからとれるガッツリとした税収を期待している国にとっても、「下取りの相場」というものは非常に重要な指標になってきますよね?
しかしながら・・・新車の販売に多いに関係するので、これほど重要な指標を市場の自由な価格にまかせていて、コントロールができないというのは、国やメーカーにとっては歯がゆい限りですよね??
そこで、自動車業界では、一般財団法人 日本自動車査定協会(JAAI)という協会を設立し、
この査定協会が、査定基準の目安となる中古車価格ガイドブック=通称イエローブックなる、価格基準表を作成し、業者間の取引価格の目安となる金額を提示しています。
この査定協会ですが、一般財団法人という事ですので、公益団体ではありません。
しかし、HPには
「通商産業省及び運輸省の許可を受け設立された財団法人日本自動車査定協会(平成24年4月1日から一般財団法人日本自動車査定協会)」
出典:http://www.jaai-hyogo.jp/qanda.htm
と書かれておりますので、政府の管理下に置かれた協会である事がわかります。
つまりは、このイエローブック自体が、官民一体となって、
「下取り価格はこうあるべき」
という基準で作られた指標であると言い換える事もできるのです。
実際に、このイエローブックをもとに査定された車は、
乗用車であれば、10年かつ10万km走行し車の査定基準は、ほとんどが0円になるように設定されています。
これは、まさに、新車販売をピラミッドの頂点とする日本の自動車業界の都合を最優先するような基準と言わざるを得ません。
では、実際の業者オークションの相場はどうなのか?
実は、業者オークションの結果も、このイエローブックの影響はかなり大きく、10年、10万kmでほとんど価値の無くなる車も多いです。
しかし、例えば、新車ではあまり売れなかったのに、中古車ではやたらと人気がある車。または、日本国内では全然人気が無いのに、海外ではやたらと人気のある車などの場合、イエローブックの査定金額が、著しく本来の相場とかけ離れた金額を示している場合も多々あります。
例えば、15年落ち、20万km走行の車で、日本では誰も買わないような車だと、当然イエローブックの基準では、査定額は0円となります。
しかし、海外の人気車種だと、この程度の年式、走行距離では、全く問題ない国が多いです。
場合によっては、そんな車でも業者オークションで輸出業者同士が競り合い、50万円で取引されたり、100万円になったりすることもそれほど珍しいことではありません。
もちろん、輸出業者もそれが予想できなかったわけではなく、その金額がその車の本来の相場であり、予想してるからその金額まで吊り上がるのです。
しかも、それは輸出業者でなくても、業者のオークションの相場を見れば、誰が見てもそうなる事はあらかじめ予想ができるはずなんですよ。
輸出業者が直接、古い車を買い取った時、どのような事が起こるのか?例えば輸出で鉄板の車種であるハイエースバンなどは、走行が30万キロ走っていても、輸出業者は普通に30万円、40万円でそのハイエースを仕入れています。
論より証拠、弊社の実際のハイエース買取相場を実際に見てみてください。
しかし、ディーラーの下取りでは、そんなハイエースバンのような車でも、頑なに0円を貫きます。場合によっては当たり前の涼しい顔で「処分料がかかります」と言う事もあります。
それが迷い無く言えるのは「イエローブックにそう書いてあるから」という後ろ盾があるからなのです。
僕の親しい友人(車関係ではない一般の友人)に、この現実について話すと、
「0円で引き取って、100万円で売る?それって、詐欺じゃないの?大手のディーラーがそんな事して許されるの?」
と言っていました。
普通の感覚なら、そう感じても不思議じゃないですよね?
でもちょっと待ってください。
仮にあなたが、逆の立場(ものを買う立場)だったらって考えてみましょうよ。
本来100万円ぐらい価値のある物が、処分セールか何かで、無料になっていました。それをあなたが引き取って、ヤフオクに出品したら100万円で売れました。
これって、詐欺になりますか?
全く問題ないですよね?だって、売る方が「いらない」と言って、手放しているものなんですから、詐欺になりようがありません。
話を車に戻します。
車は一度手放してしまうと、二度と別の業者に査定してもらう事はできません。そのため、その車に本来は100万円の価値があったかどうかなど、確かめようがありません。
しかも、万が一それが判明したとしても、イエローブックという政府も後押ししている査定基準のガイドブックに、0円と明記されているんですから、どうしようもないですよね。
これがディーラー下取りの最大のデメリットなんです。
良くも悪くも、価格が業者オークションの相場に基づいていないんですよ。
一見すると、ディーラーの下取りは値段交渉をしてこないので、非常にクリーンな取引に見えます。
もっと言えば、下取りの査定をする営業担当は、基本的に業者オークションの相場にアクセスできません。なので、本当にそれ(0円という査定)が相場だと思い込んでいるケースが多いです。
なので、お互いに提示された金額に何の疑いも抱かない場合が非常に多いんです。
気を付けましょうね。
下取りのメリットは?
では、下取りにメリットはあるのか?
まず、当然のメリットとして、新しい車と入れ替える場合は、非常にスムーズに入れ替えができますよね。
下取り車を運転して、ディーラーまで乗っていき、そこで新車と入れ替えればいいんですから、これほどスムーズな取引は無いでしょう。
これは言うまでもないメリットです。
車を売却するのに車買取専門店を利用する人の多くは
「ディーラー下取りは、楽だけど安い。」
というイメージを持っている人が多いのではないでしょうか?
しかし、ディーラーの下取りは、時に以外なほど金額を付けてくれる時があります。
次の三つの条件にドンピシャりとハマると。どんな買取手法よりも金額高くなることもあります。
- 決算前のどうしても新車を売りたい時
- 下取り車が自社のメーカーの車の時
- 下取り車の年式が新しく、走行距離も少なく、凹み傷少なく、修復歴もない場合
ただし、上記の条件にハマッていても、このケースはある程度の交渉術が必要になります。
交渉の最大のポイントは、「車を買うそぶりを見せない事」という事になります。詳しくは、「車の下取りで最高額を狙う場合は「ジャパネットたかた方式」をとるのだ」
という記事を参考にしてみてください。
車の買取専門店のメリット・デメリットとは?
車の買取専門店がどういうものなのか?
これを知るには、買取専門店というビジネスがどのうようして生まれたのかを知る必要があります。
車の買取専門店は、「下取り」→「業者オークション」という仕組みが出来上がって、数年した後、恐らくは1980年前後に台頭したビジネスです。
それまでは、車を処分するとなると、ほぼ下取りしかありませんでした。
しかし、上にもすでに書いたように「下取り=不用品処分」というのが下取りの実態です。
下取りのそのような実態や、下取りされた車が業者オークションで、驚くほどの高値で取引されている事は、実際に車を売ってしまった車の元ユーザーは当然ながら知る由もありません。
しかし、車業界関係者にとってはどうでしょうか?
彼らは生の業者オークションをいつも見ていますし、相場を見る事ができます。
二束三文で引き取られてきた下取り車が、場合によっては何十万円もの価値で取引される実態を当初は指をくわえて、見ていたわけです。
当然ですが、ビジネスマンとして、そんな状況を放っておけませんよね。
「よし!俺がその下取り車を横取りしてやろう!!」
と自然な流れで買取専門店というビジネスは誕生したわけです。
その当時は、下取りはもちろんやりたい放題でした(今もそれほど変わっていませんが・・・)。お客さんが不用品として、「もらってくれ」と言って車を捨てに来るようなものですからね。
それを知っている当時の買取専門店は、それはそれはビックリするぐらいに儲かったそうです。
当然ですよね?だって今のように、ライバルの買取専門店がうじゃうじゃいるわけじゃないですから。
なにせ、「ディーラーの下取りより、ちょっと高い値段」を付けてやれば、簡単に車を売ってもらえるわけです。
古今東西ですが、儲かる業種は、当然うじゃうじゃと後発の会社が乱立します。
そして、この30年で、上場するような大手の買取専門店から、個人の買取専門店まで、
数えきれない買取専門店が誕生することになりました。
しかし、ここで確かめておきたい重要な事実があります・・・これほどライバルが増えてもなお、買取専門店はあまり潰れていません。
考えてください。コンビニでものを買ったことが無い人っていますか?まずいないですよね。
あなたは車の買取専門店に気軽に利用できますか?「入ったことがある」という人の方が珍しいんじゃないでしょうか?
事実は私は一度も利用したことはありません。(仕事で店内に入ったことはありますよ)
しかし、実は全国で車を売却できる場所(店)は、コンビニの数よりも多いというデータがあるほど、実は車はどこでも簡単に売る事ができます。
全国では毎日のように閉店していくコンビニが存在します。
しかし、車の買取専門店はなかなか潰れません。
一体なぜでしょうか??
答えは簡単です。
”一台取引当たりの儲けがバカでかい”から。ですよね?これ以外に理由はありません。
そして、その儲けを下支えするのは、当然、”ディーラーの下取り”なわけです。
この業界は、”ディーラーの下取りが安い”という変わらぬ、ディーラーの姿勢によって支えられているのです。
もし仮に、ディーラーの下取りが高いのであれば、だれもわざわざ、どこの馬の骨かもわからない、買取専門店に行かなくなるでしょう?
ディーラーが変わらぬ安さで下取りを続けてくれるから、”それより少し高い”買取専門店が儲け続ける事が出来るわけですよ。
買取専門店を利用するメリット
さて、そのような経緯で誕生した買取専門店ですが、車を売却する人にとってのメリットとは何でしょうか?
箇条書きで書いてみます。
- ディーラーの下取りよりは高い
- 交渉が可能。交渉次第では、納得のいく金額で買い取ってもらえる。
「えっ・・・!?それだけ?」
驚かれるかもしれません。
しかし、いくら知恵を絞っても、これ以上にメリットをひねり出すことはできません。
恐らく、車の買取専門店を営んでいる人に聞いても、明確にこれ以外のメリットと言えることは出てこないでしょうね。
ただし、②の交渉は買取専門店を利用する上、最も重要な要素となります。
では、どんな交渉をすれば良いのか?これについては、以下のデメリットをよく読んでいただければ、おのずと見えてきますので、とにかく以下をよくよく読んでください。
車の買取専門店を利用するデメリット
- 店に車を持ち込むと、なかなか帰らせてくれない
- 電話では概算査定額もなかなか教えてくれない
- 車ではなく、あなたの査定をされる
- 車両売却後、(修復歴が見つかった等の理由で)一方的に振り込み額を減額されることがある
- 下取りのようにスムーズに乗り換える事ができない(引き渡し日を選べない)
このように並べると単に悪口を並べたように見えてしまうかもしれませんので、それぞれのデメリットについて、その根拠を説明していきます。
①店に車を持ち込むと、なかなか帰らせてくれない
上にも書いたように、車の買取専門店というビジネスモデルは、「ディーラーの下取りよりも高く買う事」というビジネスモデルです。
買取専門店の一番の天敵は、他ならない、同業者である他の買取専門店です。
なぜなら、同じ車を査定するため、基本的には「値段勝負」の戦いになります。
売る側からすれば、同じ物を売るわけですから、原則「1円でも高いところ」に売却することがほとんどです。
しかし、どの買取業者も、買い取った車を現金化する売却先は、実は業者オークションになんです。
つまりは、本来どこに売っても本来値段に大差がつくはずは無いのです。
例えば、業者オークションで50万円で売却できそうな車を、あなたが買取専門店Aに持ち込んだとしましょう。
あなたにはオークションの相場である50万円は見えていない数字です。
事前にあなたはディーラーの下取りで査定してもらっています。そこでは25万円という査定額が出ていました。
さて、この場合、買取業者Aはいくらで査定するでしょうか?
40万円でしょうか?45万円でしょうか?
まあ、結論から言えば、よほどバカな業者でない限り、最初に提示する金額はせいぜい26万円~28万円程度じゃないでしょうか??
お客さんには50万円というオークション相場は見えないわけですから、無理にそれに近い金額を提示しても何の意味もありません。
逆に下取りが25万円で、買取専門店がいきなり40万円も提示してしまうと、あまりの差額にかえってお客さん自身が混乱してしまいます。
人間は、頭の中で整理できない混乱を引き起こされると、すぐに決断できなくなる生き物です。
そうすると、その混乱を解くために、別の買取専門店Bに駆け込んでいきますよね??
B買取店では「もう他の店で見積もりは取られましたか??」と聞かれます。
「はい、買取専門店Aで40万円の査定が出ています。」
とあなたが答えます。
そうすると、買取専門店Bは「40万円か~厳しいですね。ちょっと上司に確認します。・・・・(中略)・・・上司が”今すぐ決めてくれるなら41万円で買取できます”と言っていますが、どうされますか?」
大雑把ですが、これが典型的な買取の流れとなるわけです。
そうすると、せっかく初めからそれなりの金額を出した買取専門店Aはバカを見るわけです。
こんな事を続けていては、買取専門店Aあっという間に閉店ガラガラですよね?
では、過去に嫌という程このような目に合わされている買取専門店Aは、あなたが他の店に行く前に初めて来店した際、どのように対応すれば良かったでしょうか?
もう説明する必要もありませんよね。
買取専門店A「ディーラーの下取りはいくらでしたか?」
あなた「25万円です」
買取専門店A「結構いい金額がすでに出ていますね。すでに限界相場ですね。ちょっと上司に確認してきます。・・・・(中略)・・・・・上司に確認したところ、多店舗でちょうどこの車を欲しがっているお客さんがいまして・・今ここで契約いただけるなら、27万円までなら出せるという事なんですが、いかがでしょうか?」
という話になるわけです。
買取専門店というの天敵は、同業者である買取専門店です。
買取する車は同じ車で、売却する先もオークションという同じ場所、同じ金額なわけです。
バカ正直に値段を言って、「一旦持ち帰ります」と言われ、そのまま帰らせたら最後、二度とそのお客さんは戻ってきません。
そして、次に入った店で1万円上乗せされて試合終了となるわけです。
買取専門店側の立場に立てば、安易に買取専門店に車を持ち込んで、簡単に帰らせてくれない理由は、明らかですね?
②電話で概算査定額はなかなかおしえてもらえない
車を売却するお客さんの立場に立てば、
「わざわざ実物の車を見せに行かなくても、車の年式や、走行距離、グレード、状態を買取専門店に伝えれば、おおよその金額ぐらいは分かるだろう」
と思う気持ちは当然です。
事実、おおよその金額ぐらいであれば、実物を見なくても本来は査定は可能です。
しかし、買取専門店は毅然として、
「実物を見ないと金額を出すことは不可能です」
と断ります。
①を読めば、わかりますね?
例え概算の金額であっても、電話で契約を迫る事はできません。車を置いていかせる事もできません。
買取専門店というビジネスは、店に来させるか、相手の家に直接行くか、どちらかしかありえないんですよ。
だから、電話で概算の金額を教えてくれる買取専門店はほとんどありません。
ほとんど・・・というのがポイントなのです。
実は、一部運よく電話で概算金額を教えてくれる店もあります。
これまでの話の逆手を取れば、電話で概算査定ができるという事は、その金額に関して相当な自信があるという事です。
他店がその金額を上回る金額を提示できない自信がなければ、その場にいないお客さんに対し、最もデリケートな金額に関する情報は伝えられませんからね。
そのような買取店があれば、ねらい目だといえるでしょう。
③車ではなく、あなたが査定される
これも①の内容と大いに関連します。
買取専門店が一番困る事は、相手がなにも情報を出さない事なのです。
あなたが、買取専門店に来店した際に、買取専門店が欲しい情報を箇条書きします。
- ディーラーの下取りですでに査定額を提示されたのか?
- その金額はいくらだったのか?
- 他の買取専門店にはすでに行ったのか?
- その金額はいくらだったのか?
- 買取専門店というものの仕組みをどの程度知っているのか?
- 中古車の流通の仕組みをどの程度しっているのか?
ひと昔前であれば、⑤、⑥などは、車関係者でなければ、知らないのが当たり前なので、買取専門店が気にするような事ではありませんでした。
しかし最近はネットである程度調べれば、業者オークションの仕組みなど、いろんな記事に出会います。
お客さんも年々買取業者にとっては手ごわくなっていきているのが現状です。
何も知らないお客さんには、冒頭①に書いたような典型的な取引で、その場で即決させるよう仕向ければいいのですが、ある程度ネットで知識武装しているようなお客さんは、そうは行かないでしょう。
相手が、どの程度の知識を持っているか、それによって、査定金額が変わってくるのは当然ですね。
つまり、買取専門店の最も大事な査定は、車の査定ではなく、あなたの査定なのです。
では、買取専門店が最も困る、一番難しいお客さんとはどのようなお客さんでしょうか?
それは”ポーカーフェイスを貫くお客さん”です。
相手がどんな相手かが分かれば、その知識に応じて、なるべく大きい利益を追求するのがプロの買取専門店の技です。
しかし、相手がどんな相手なのかすらわからない。
これが買取専門店にとって、一番厳しい状況なのです。
買取専門店を相手にするなら、絶対に貫くべきは、ポーカーフェイスで相手にあなたの情報を与えない姿勢ですね。
④車両売却後、(修復歴が見つかった等の理由で)一方的に振り込み額を減額されることがある
もちろん、買取店すべてがこんな事をする訳ではありません。
しかし、実態として、このような事は頻繁に発生します。
特に多いのは修復歴に関するトラブルです。
まず、修復歴に関しては、
JAAIの「修復歴の考え方」を参考にしてみてください。
簡単に言えば、車の骨格に関するダメージを過去に受けた後、修理をされた車
と考えてもらえば結構です。
昔でいう”事故車”という事なのですが、現在の定義はより厳しくなっているイメージです。
少しぶつけた事がある程度でも、修復歴になる場合もあれば、
ドア一枚がぼこぼこになるような事故でも、修復歴にならない場合もあります。
しかし、これが問題なのは、
国内の中古車販売価格が、この修復歴の有無により、想像以上に大きな価格差を生み出す事なのです。
例えば、修復歴がある車と、その他条件が全く同じ車を比べた場合。その修復歴の程度にもよりますが、
15万円~50万円程度の差額が発生することが一般的です。
しかも、最近は修理の技術が各段に上がっており、プロの査定士でも修復歴を見落とす事は多々あります。
そうなると、買取店側にすれば、10万円程の利益を見込んで買った車が、業者オークションの検査で、修復歴が見つかり出品したら10万円の赤字になった。
何てことは珍しくない事なのです。
買取店にとって、これほど恐ろしい事は無いのですが、こればかりは人間の目を使って査定するので、避けようのない事なのです。
法律上は、「修復歴については、売却の際、必ず前オーナーが次のオーナーに伝えなければならない」という扱いになっており、
それはプロに売却する時も同様になります。
そのため、例え買取専門店の査定士の見落としであっても、後から見つかった修復歴は、やはりあなたに責任を負う義務が発生するのです。
このあたりは、その買取専門店によって扱いが変わってくるため、
事前に、後から修復歴が見つかった場合の取り扱いを確認しておく事を強くお勧めします。
間違っても、修復歴がある事を知っていて、それを隠して売るという事だけは絶対にやめましょう。
悪質な場合は、裁判沙汰になるケースもあり、しかもその場合は法律上、あなたが完全に不利になります。
目先の数万円で、とても面倒な事になりかねませんので気を付けましょう。
これは、買取専門店に限らずですが、修復歴の他にも、メーター交換または改ざん歴、冠水歴なども、伏せて売ってしまうと”不実告知”と言って法律違反となりますので、ご注意ください。
⑤下取りのようにスムーズに乗り換える事ができない(引き渡し日を選べない)
①で書いたように、買取専門店は、即決ベースの話になりますので、多くの場合、引き渡し日は自由に選べない事が多いです。
買取店側にすれば、せっかく契約書を書かかせたのに、車を乗って帰らせたばっかりに、結局、契約をキャンセルされて他社に売却されるケースは日常的にあります。
そのため、とにかく売却の意思を確認したら、すぐにでも車を引き取ってしまわなければいけません。
逆に、車さえ引き取ってしまえば、他の店で査定することもできなくなりますから、絶対安全なわけですよ。
その点では、下取りの便利さにかなう取引はありません。
車を持っていて、引き取ってもらって、そのまま新車に乗って帰れるわけですからね。
便利さをとるか、お金を取るかの2択というわけですね。
中古車販売店の車買取のメリット・デメリットについて
車の売却といえば、
「ディーラーの下取り」か「車の買取専門店」の2択しかないと思っている人は意外にも多いです。
中古車販売店は、中古の車を販売する際、当然下取りも行っていますよね?
下取りができるという事は、当然買取もできるわけです。
ただ、看板に大々的に「買取やってます」と書いている中古車屋さんは多くありません。
そのため、案外知られていないのが実態です。
そんな中古車販売店の”買取”のメリットやデメリットはどうなのでしょうか?
中古車販売店で車を売るメリット
まずは考えられるメリットを箇条書きしていきましょう。
- 買取専門店に比べ、交渉が得意じゃない
- 車種がハマればどこにも真似できない金額で売却できる事もある
- 買取時期の融通をきかせてくれる場合もある
以下それぞれ説明します。
①買取専門店に比べ交渉が得意じゃない
「買取もやっています」という看板を出していない中古車販売店の場合、下取りではなく「買取だけしてください」というお客さんが来ることは滅多にありません。
そのため、買取専門店のように百戦錬磨の交渉術を持っている中古車販売店はまずありません。
店によっては、どのような値段設定をしていいかわからず、業者オークションの相場をチェックして、「損をしないぎりぎりの値段」をいきなりポンと付けてくれる場合があります。
実は、この「業者オークションに出品した際に損をしないぎりぎりの値段」というのが、あなたがあらゆる業者に対して車を売る上で、物理的に限界の金額と考えて差支えありません。
相手が、業者である以上、どんな業者に売ってもこれ以上の金額が付くことは絶対に絶対にありません。今後もこのキーワードは頻繁に出てくるので、これ以降”買取限界金額”と呼ぶ事にしておきます。
くどいかもしれませんが、なぜこのような金額が存在するか、簡単に説明しておきます。
買取限界金額とは?
中古車業界の車の流通において、業者オークションというものの存在が大きな役割を果たしている事は、冒頭にも詳しく説明しましたね。
中古車の流通のスタートは、誰かが車を売却するときから始まります。
そして、誰か別のエンドユーザーの手に渡るまでの経路のパターンを上げてみます。
- 元ユーザー → (下取りまたは買取)業者 → 業者オークション → 中古車販売業者(輸出業者含む) → 新ユーザー(海外を含む)
- 元ユーザー → (下取りまたは買取)業者 → 業者オークション → 解体業者
- 元ユーザー → 中古車販売業者(輸出業者含む) → 新ユーザー(海外を含む)
- 元ユーザー → 解体業者
- 元ユーザー → 新ユーザー
特殊な例を除いて、ほぼ中古車の流通の99%はこのパターンのいずれかになります。
そのうち、業者オークションを通す①②のしめる割合は実に90%程度となります。
いまや、業者オークションは毎日のように日本のどこかで開催されており、よほどの稀少車でなければ、1、2週間あれば、まず見つけられない事はありません。
これほどに業者オークションが整備されている国は、世界中探しても日本以外にはありません。
そうすると、ほとんどの中古車は、業者オークションを経由して取引されるため、業者オークションの相場は、日本の中古車市場においてどうしても絶対的な相場となり、例外はまずなくなってしまうのです。
それでは、ここで物理的な限界値の話をしましょう。
①②の取引が業者オークションの相場の影響を受けるのは当然ですね。
では、一見すると業者オークションを経由しない③は、その影響を受ける事はなさそうですよね。
しかし、考えてみてくださいね。
③の取引で、元ユーザーは、頑張れば業者オークションより高い金額で中古車販売業者に車を売る事ができるでしょうか?
考えてみれば、そんな高い金額で、中古車販売業者が出すはずがありませんよね?
もし業者オークションより高い金額で買わないといけないなら、同じような車を業者オークションで買えばいいじゃないですか。
わざわざ手間をかけて、見ず知らずの元ユーザーの車をリスクを冒して、高く買うバカな業者はどこにもいませんよね?
ましてや、仕入れたその車が100%次の新ユーザーに売れるとも限りません。もし売れなかった事を考えれば、業者オークションの相場より高く買うと、単純に損をしてしまうかもしれません。
最近では、③の「業者オークションを通さない取引」を売りにしている買取業者が増えてきています。
中には「業者オークションよりも高く買える!」なんて言っているバカな業者もちらほら表れています。
一般の人が仕組みが分からない事をいいことに、言いたい放題です。本当にそうなら買取を辞めて、業者オークションで仕入れたらもっと儲かるという事ですからね。苦笑いするしかありません。
ついでに説明しておくと、
価格面だけで言えば、⑤のようにユーザーがユーザー同士で車の売買をすれば、最も高く売れる可能性があるという事です。
しかし、一番大きな問題は、売る側も買う側も業者オークションという絶対的な相場を知らない事なのです。
つまり、どちらかが物凄く得をして、一方は大変な損をするという事が度々起こってしまうのです。
②車種がハマればどこりも高い金額で売れる可能性がある
中古車販売店で、車を売却する場合、たとえばその店が販売を得意としている車種を売却した場合、当然ですが、業者オークションを通さなくてもいい分、高く買取りできる可能性が高くなります。
交渉が苦手な中古車販売店の場合、どうしても欲しい車種であれば、あっさりと買取限界金額を提示してくれる可能性が高くなります。
③買取時期の融通をきかせてくれる場合もある
「買取します」と看板を出している中古車販売店でない場合、買取専門店のように、「他の店に行かれてはまずい」ということに対する危機感がそれほどありません。
また、中古車の販売は通常、買取のように、「買ってしまったらおしまい」というものではありません。
販売した後のアフターサービスというものを大事にしなければ成り立たない商売です。
その点では、お客さんの要望をなるべく聞かなければいけないという姿勢を普段から心がけているお店が多いので、買取時期については、融通をきかせてくれる店が多いです。
中古車販売店で車を売却するデメリット
- 考えの古い店は要注意!とんでもない足元を見られる可能性あり
- 相場がわからずとてつもなく安い金額となる場合も
- 修復歴等の有無は見れない可能性あり
①考えの古い店は要注意!とんでもない足元を見られる可能性あり
中古車販売店もピンからキリまであります。
特に、考え方の古い店では、大昔の買取専門店が無かった時代の感覚で、とんでもない足元を見た金額を提示してくることもありうるかもしれません。
②相場がわからずとてつもなく安い金額となる場合も
普段から買取をしていない中古車販売店では、そもそも査定のために、オークションの相場を見るという習慣が無い店もあります。
下取りで入った車は、自分でオークションに出品せず、付き合いをしている買取業者や、輸出業者、解体業者等に買取を依頼するような販売業者も少なくありません。
このような店では、”損さえしなければいい”と、適当に絶対損しない金額を提示してくることもあり得ます。
「古いスポーツカーで、相場が分からず、とりあえず1万円で引き取ってやったんだけど、こないだ業者オークションに出したら100万円で落札されちゃった。」
なんて言っている販売業者もいます。
もちろん悪意はないのですが、こういったことが起こりうる世界ですので、相見積もりは必ず取る事をおすすめします。
③修復歴等の有無は見れない可能性あり
販売店は基本的に査定のプロではありませんので、修復歴の見落としの確率は非常に高いと思います。
そのため、見落としのリスクを恐れて、思い切った金額を出せないという事も大いに考えらます。
車の一括査定を利用するメリット・デメリット
最近では、ネットで車の買取に関する情報を集めようとすると、車の一括査定の誘導ページに必ずぶち当たるようになってきました。
現状ネットで車の一括査定サービスをしらべると、わかっているだけでこれだけの一括査定サービスが現れました。
いまや、ネット上の車買取関連の情報は、完全に一括査定の誘導ページに占領されており、正しい情報を見つける事が困難な状況に陥っています。
そして、この一括査定というサービスは、利用者(車を売りたい人)が、その誘導記事を読むと、一見すると非常によくできたサービスになっているように見えます。
しかし、実態として、利用した人が思わぬトラブルに巻き込まれるケースが年々増えてきています。
ここでは、他の記事ではほとんどに書かれていない一括査定の裏側事情について詳しく書いていきたいと思います。
そもそも車の一括査定ってどんなサービス?
別記事で一括査定の概要を説明している記事がございます。こちらも参考にしてください。
「車一括査定とはピラニア巣食うアマゾンに裸で飛び込むが如し」
一括査定は、車を売りたい人が、
- かんたんな車情報
- あなたの連絡先
を一括査定サイトに登録すると、
その情報が一括査定業者から、数十社(10社から30社程度)の買取業者に、一斉に送られ、あとは、その車買取業者からの連絡を待って、実際の査定をしてもらうというサービスになっています。
各一括査定サイトに書かれている表向きのメリットは以下のようなものになっています。
- たった〇分で登録完了!
- もちろん登録は無料!
- 一度に数十社の査定が受けられる!
- 査定額を業者同士が競い合うから最高額で売れる!
恐らくどの一括査定サービスもアピールしているのはこの4つになっているはずです。
興味深い事に、この4つのメリットに業者側の嘘は一つもありません。
しかし、裏側を知ると、この4つがメリットのようで、実はとてつもないデメリットを含んでいる事に誰も気づかずに、安易に登録してとんでもない目にあわされているが実態なのです。
では、メリットと思われるこの四つについて、一つ一つ実態を紐解いていきましょう。
①たった〇分で登録完了・・・??の裏側
多くのサイトでの謳い文句です。中には、45秒で登録完了!なんてサイトもあります。
簡単に登録できるというのは事実です。
実際、よくある一括査定サイトの登録フォームを見ていると車の情報の入力欄は
- メーカー
- 車種
- 年式
- 走行距離
この程度の入力欄しかない事が多いです。
それに続いて、個人情報の入力欄が
- お名前
- 電話番号
- 郵便番号
- 住所
- メール
のようになっています。
確かに簡単ですね。早い人なら1分以内に登録完了もウソじゃないです。
しかし、冷静になって考えてみてください。
たったこれだけの情報で、車の査定ができると思いますか?
車の価値は、ちょっとしたことで驚く程変わります。こんな情報である程度の査定ができるなら、今日初めてアルバイトで入社した人でも、すぐに査定が出来ますよね?
実際の査定では、その他の項目として、例えば
- グレード
- 型式
- 凹みの数
- 凹みの状況
- 凹みの大きさ
- 傷の数
- 傷の状況
- 傷の大きさ
- 故障の有無
- エンジンの状況(異音、白煙、黒煙、振動)
- その他機関類の状態
- サビの有無
- 修復歴の有無
- 修復歴の箇所
- 修復後の状況
- オプション(ナビ等々)
- トランスミッション(ミッション・オートマ)
- 車検の有無
- 警告灯の有無
- ドアの枚数
- その他もろもろ
パッとおもいつくだけでもこれだけの要素すべてをチェックして、
これら一つが少し違うだけでも査定金額が何十万円も変わってくる場合があります。
要するに、上にも書いた、車の買取業界の実態を知らない素人の目線で、いかにも
「ざっくりとした概算の査定金額をサクッとだしてもらえそう」
というユーザーの甘い考えを逆手にとって、とても手軽な入力フォームにして、個人情報を吸い取ろうとしているのです。
当然ですが、こんなちょっとの情報では、概算査定すらできるわけがありません。
そして、入力したが最後、その後登録者は、鬼のようなアポ電話に悩まされる事になります。
多くの体験者の話だと、入力送信した10秒後には電話が鳴り、その後一日電話が鳴りっぱなしの状態になるという事です。
買取専門店の説明でも書きましたが、当然、電話をとっても、大まかな概算査定金額を教えてくれる事はありません。
仮に教えてくれても、「10万円~50万円です」など、ほとんど意味のない概算査定金額となります。
業者が我先にと、電話をかけてくる目的は、どこも同じです。
「実物を見せてほしいので、ご都合の良い日時を教えてください。」という内容です。
ここでよくよく冷静になって考えてみてください。
①のメリットである「たった〇分で登録完了」は、果たしてメリットだったのかどうか?です。
確かに登録は一瞬で済んだかもしれないのですが、その後、全く同じ内容の電話が数十件もかかってくるのです。
そして、何十回も同じことを何度も聞かれて、何十回も同じ事を答えるわけです。
査定をできる業者を選ぶ事ができるならまだいいのですが、選べない場合、本来は来てほしくない業者の相手もさせられるわけです。
これって、メリットなんですかね?
違いは、こちらから電話をかけるか、相手から電話がかかってくるかの違いです。話す中身は全く同じですからね。
②もちろん登録は無料・・・・?の裏側について
一括査定サイトは嘘はついていません。
登録はもちろん無料です。
ただ、一括査定サイトもボランティアで、こんなサービスをやっているわけではありません。
誰かからお金をもらっています。
一括査定のイメージ図に書いているように、一括査定サイトは、登録している買取業者から、情報料を受け取っているのです。
「たった〇分で登録完了!」の謳い文句に釣られて、だれかが情報を入力すると、
その情報が一斉に数十社の買取業者に配信されます。
配信された、情報を受け取った買取業者は一社あたり、1500円~3500円程度(平均2500円程度)の情報料を一括査定サイトに支払います。
もし、同じエリアに20社が加盟している一括査定サイトであれば、
あなたが、軽い気持ちで入力した車と個人の情報によって、
情報料2500円×20社=50,000円 の情報料が自動的に入ってくるわけです。
そりゃあ、こんなおいしい商売を誰も放っておかないですよね?
一括査定サイトがネット上に溢れている理由も納得です。
情報さえ入れさせれば、あとは、買取業者が必死になって、そのユーザーを追いかけまわすだけです。
一括査定サイトはその後、どうなろうが知る由もありません。
さて、ここで、冷静になって、考えてみましょう。
一括査定サイトが1件の情報で受け取るその情報料は、一体だれが支払っているのか??
一見すると「それは、加盟している業者が払っているんでしょ?」と思われ勝ちです。
果たしてそうでしょうか?
前提条件として、少し復習しておきますが、
車には買取限界価格という物がありました。これは買取業者等が、車を業者オークションに出品してもぎりぎり損をしない価格だと、上ですでに説明済みです。
だから、例え、死ぬほど苦労して、何十社、何百社に見積もりを取ろうと、そのどこに売ろうと、その車の限界の価値はハナから決まっていて、しかもどこが買っても同じ金額なわけです。
もし、あなたの車の買取限界価格が50万円だったと仮定して、考えてみましょう。一括査定で情報が入ってきた買取業者はどんな査定をするでしょうか?
まず先ほどの一括査定の情報料ですが、
加盟している買取業者側もバカではないので、最終的に、利益が出ないなら参加する意味がありません。
しかも、単純計算で、20社が参加している一括査定であれば、成約する確率は1/20 です。
そうすると、一括査定で車一台を買い取るためのコストは、やはり
一台の車の情報2500円×20=50,000円
しかも、最近では、一括査定に情報を入力したユーザーが、必ず車を売るとは限りません。
聞くところによると、半数程度は、結局車を売らずに先送りしたり、別の手段を選らぶ事もあるそうです。
そうすると、成約コストはさらに跳ね上がり、
50,000×2 = 100,000円
1件成約する毎に、10万円ものコストがかかる事になりますよね??
買取業者同士は、一括査定経由の車は、互いにこれだけのコストがかかる事は分かっています。
当然ですが、あなたの車の査定価格の限界値は
本来の買取限界価格50万円ー10万円=40万円となりますね。
つまり、冷静になって考えると、一括査定に登録して、車を売却すると、
あなたは、間接的に10万円の価値をドブに捨てた事と同じ事になっているわけです。
昔から「タダより怖いものは無い」といいますが、まさに車の一括査定の事を言っているような言葉ですよね。
③一度に数十社の査定が受けられる!?・・・の裏側について
すでに①と②で説明したので、これについてはもう説明済みですが、
要するに、数十社に査定をさせるメリットは誰にあるのか??
数が増えてメリットがあるのは、一括査定サイトです。
そして、その手数料を間接的に払うのは、あなたという事になります。
④査定額を業者同士が競い合うから最高額で売れる?・・・の裏側について
多くの人が一括査定サイトに惹かれる理由はこれです。
一括査定の仕組み上、確かにこれは合理的ですよね。
「最高額で売れる」は確かに嘘ではありません。
ただし、それは「その一括査定の枠内では・・・」という注釈が付きます。
当たり前ですが、その一括査定内で、複数の見積もりが出てきて、2番目に高い金額で売る人などいないでしょう。その中で一番高い金額の出たところに売るのは当然です。
だから、この謳い文句にウソはありません。
しかし、すでに説明済みですが、一括査定に登録した時点で、買取業者側の目線でみれば、成約コストが10万円程かかるわけですから、最低でもそれを上回る粗利が期待できなければ、一括査定は成り立たっていないわけです。
何度も言いますが、
(あなたの車の本来の価値 - 10万円) の中での最高額を競う、争いになるという事ですからね。
しかし、これも、真面目に加盟店同士が競いあえば・・・・の話なのです。
もう一つの一括査定の恐ろしい実態とは?
ここから先は、かなりディープな裏話になります。
上に書いたように、真面目に加盟店同士が競い合うと、業者は、確率上、20回に1回、車を買い取る事ができます。
そこで例えば業者オークションの相場50万円のものを、一括査定のコスト10万円を差し引いて、40万円で買いますね。
そして、業者オークションでそれを出品して無事に50万円で売れました。
業者には10万円の粗利がでました。そしてそれを一括査定業者に支払いました。
果たして、これを繰り返して、買取業者は何の意味があるのでしょうか??
一括査定サイトに、身を粉にしてお金を謙譲しているだけです。
先ほども言いました。なぜ買取業者もバカではありません。
なぜ、そうまでして一括査定に加盟しているのでしょうか?
自然に考えればおのずと答えはでてくる・・・談合です
買取業者側からみれば、真面目に競えば、一括査定で得られる利益は、ほぼゼロです。
でも、現実に一括査定に加盟店はうじゃうじゃいます。
それは、なぜなら手間はかかるものの確実に儲かっているからです。
どうやって、一括査定で儲けるか??おのずと答えは見えていますね?
真面目に競わなければいいんですよ。
ここで余談ですが、一括査定の話をすると、いつも思い出す曲があります。竹内まりやさんの「けんかはやめて」です。
けんかはやめて 二人をとめて
私のために争わないで
もうこれ以上・・・
作詞:竹内まりや
冗談はさておき、
要するに、一括査定で買取業者が儲けるために、できる事。
買取業者どうしで真面目に喧嘩せずに、喧嘩するふりをして、裏で仲良く手をつなげばいいんですよ。
談合!!?本当にそんな事あるの??
弊社に、たまに問い合わせをくれる、ある大手の買取業者の営業マンが実際に尋ねたところ。
「そんなん当たり前ですよ。うちのエリアはジャンケンで決めてますよ」
とさらりと涼しい顔で証言してくれましたよ。
でも、よくよく考えてみてくださいね?
これ誰か悪い事していますかね??
公共工事なんかでは談合はいけません。犯罪です。
でも、一括査定にはそんな法律適応されるですかね?
仮に法律上問題があっても、それを摘発するのは至難の業です。
多くの場合は、現場の営業マンレベルの口約束程度のものですからね。
証拠はまず残りません。
また、一括査定サイト側でも、談合に対する対策などは一切していないですし、そういう取り決めも加盟店ともなされていないケースがほとんどです。
談合を防ぐには?
まず、一括査定に安易に登録しないという事が一つ。
そして、何より重要な事が
”同時査定をしない・させない”
という事です。
よくいろんなサイトで、
「一括査定で同じ時間に、一斉に査定をさせて目の前で複数社を競わせましょう」
なんて書いているサイトを見ますが、
いい大人が同時に呼ばれて、まさに”喧嘩はやめて~”状態ですよ。
あなたにとっては、一生に一回か二回ぐらいの経験かもしれませんが、業者は、毎日のようにそんな事をしているわけです。
毎回毎回、バカ真面目に競い合うと思いますか??
最近では、業者同士があえて同じ時間にバッティングするように時間設定をすることもあるようですので、そのような不自然な状況になったら、談合の危険性が相当ありますので、注意が必要ですね。
また、確実に談合をさせないためには、
一括査定に登録していない業者にも、一括査定とは別で見積もりをもらう事になりますね。
談合以外の危険性
一括査定は、買取業者が、相当なコストを支払っているため、
実物を査定して、ユーザーがその場で返事をしないと、相当荒い対応をするという話もちらほら聞いています。
ある女性から聞いた話では、
「契約書にサインするまで、車から降りなかった」
という強迫まがいの事までされたという話を聞いています。
業者側目線で言えば、それも無理のない話です。
一括査定サイトに高い手数料を払って、しかも一人の大人を半日の出張費をかけて、査定させに行くわけです。簡単に引き下がってはいられないですからね。
要するに、一括査定に気軽に登録するという事だけは絶対にやめた方がいいですよという事ですね。
登録するなら、それ相当の覚悟を持って登録すべきです。
一括査定のメリットは?
デメリットばかりが強調されてしまいましたので、一括査定のメリットについて触れておきます。
一括査定が、ここまで浸透しているのは、実際満足している人が一定数いるからです。
例えば、買取専門店一店舗のみに、ふらっと入って、そこで車を売ってしまうよりは、
一括査定を利用した方が、大損する確率は低くなるでしょう。
車にもよりますが、以下のような車の場合、一括査定サイトを利用する方がいいかもしれません。
- 年式の新しく、走行距離も短い車(登録~5年未満で走行5万km未満)
- 希少な車で、査定金額に大幅にばらつきがある車
- 価値の高い車(査定価値が100万円以上になりそうな車)
このような車の場合、実質的に手数料を支払ってでも、より多くの業者に査定してもらう方が、大損する確率を減らす事ができます。
ただし、談合には十分注意した上で、手間はかかりますが、一括査定を利用するという選択肢もありかもしれませんね。
いずれにしても、一括査定を使わずに、一括査定と同様の査定ができる方法はあります。
もちろん相当な手間はかかりますが、このサイトでお勧めする方法を紹介しておきます。
一括査定(入札方式)のメリット・デメリットについて
ネット上は、一括査定の誘導記事に溢れていて、それを否定するような記事はなかなか見つける事はできません。
しかし、SNSを中心に、一括査定で大変な目に遭った人達が、徐々に声を大きくしてきている事も事実です。
車一括査定やると電話が鬼のようにかかって来ると聞いて覚悟したけど想像以上だった。。送信して0秒でかかってくるし、1件目話してる最中に不在着信のお知らせがずーーーと鳴り続けてて、電話切ってみたら不在着信170件。必死さが怖すぎ!!!憂鬱になってきた。
— おでんちゃん (@onaka0803) May 31, 2019
車一括査定した瞬間から電話かかってきてびっくりした。電話中、自動電話だと思うけど着信100件超えはやばい
— masamiffy (@masamifffy) September 1, 2019
車一括査定申し込んだら
5分で25件も電話着信が・・
仕事してるんですが・・
(:.;゚;Д;゚;.:)アヒー
あ、またきた— コチンヤタ@D鯖東 (@opaya0) December 7, 2018
車一括査定ってどんな感じかなって思ってネットでやったんだけど電話番号持ってかれて迷惑電話の嵐だわ💢💢💢💢💢
— 大介のだいすけ (@K_Daisuke0521) April 25, 2017
こういった生の声が、アフィリエイター達の一括査定誘導記事にも少しづつ影響をあたえており、
最近では、入札方式の一括査定という新しいものが誕生しております。
入札方式の一括査定とは?
一括査定サイトで味合う最初の地獄
- 鬼電話対応
これを解消するためにできた方式の一括査定です。
具体的には、
- 入札方式の一括査定を運営する会社(以下、入札管理会社と呼びます)は、車買取業者の会員を募る
- 自社または協力会社に車を検査させる
- その検査情報を各買取業者に配信し、ネット上で入札方式のオークションを行い、最高額を提示した会社を選ぶ
- その金額で車を売却する人(以下ユーザー)が合意したら、落札した買取店は、成約手数料と車の買取金額を入札管理会社に支払う
という新たな買取手段です。
代表的な入札方式の一括査定はこちらです。
それでは、この入札方式の一括査定はどうなのか?メリットデメリットについて説明します。
入札方式の一括査定の表向きのメリット
まずは表向きメリットを箇条書きにしています。
- 中古車販売店が直接入札
- 最大5000社が入札
- 電話も査定も1社のみ
- 査定も出品も無料
ざっとこんな感じでしょうか?
では、これらについてそれぞれ検証していきましょう。
①中古車販売店が直接入札?・・・・の実態について
入札管理会社の努力もあり、加盟店は増えてきているそうです。
実は、このサービスが誕生して、弊社も加盟してみました。
もし欲しい車があれば、「業者オークションより安く買えるかもしれない」という期待を持ったからです。
しかし、現状今のところ、一度もこのオークションに参加していません。
その理由は、
「欲しい車がほとんど出品されない」
という事なのです。
例えば、業者オークションの場合、全国の業者オークションで出品される車の台数は一週間に20万台前後となります。
もちろん、その場所に行かずともネットで入札し落札できます。
何か欲しい車があり、仕入れを行う場合、1か月ぐらいあれば、だいたい希望の車を落札することができます。まあそれでも1か月程度はかかります。
一方この入札方式の一括査定の出品台数は、多くて一週間に数百台程度です。
例えば「ハイエースの、年式で平成16年~19年、走行が10万~20万km、マニュアル車」この程度の希望で車を待っているとします。
恐らく、1年は待たなければ、その条件に該当する車は出てこないでしょう。
しかも、いつ出てくるか分からない車を毎回、毎回、そのサイトに確認しに行かないといけません。1台の車を探すのに、365日毎日そのサイトをチェックしに行く労力は、相当なものになります。
しかし、毎日見ていなければ、1年に1回しかでない出品車を見逃すかもしれません。
これでは、いくら安く買えるからと言っても、見る気にもなりません。
弊社は輸出業者です。輸出できる車全般の仕入れをする必要があるので、幅広い車種を仕入れています。
にもかかわらず対象の車に出会う事は滅多にありません。なので、ウチは普段からこのサイトを見に行くことはありません。これまで入札も一度もしたことが無いです。
では、ここに書いているように、中古車販売店が直接入札しにくるのでしょうか?
残念ながら、中古車販売店も加盟料が無料である事から、会員数の中には入っていますが、
現実として使い物にならないというのが現状のようです。
なぜなら、日本の中古車ユーザーの注文は、条件がより厳しくなるからです。先ほどの例で言えば、
- ハイエース
- グレードはスーパーGL
- 年式が平成25年~27年
- 走行が5万km以下
- 色はパールホワイト
- 純正ナビ
- コーナーセンサー付き
と、まあこれぐらいの希望を持ったお客さんの注文に応えなくてはいけません。
これにドンピシャりとハマる車が見つかれば、中古車販売店も無視できないでしょう。
しかし、現実には、まさにこの条件の車を待っていたら、何年かかるかわかりません。
わざわざ毎日、このサイトに訪れて、出品される車をチェックできるほど、中古車販売店も暇ではありません。
「中古車販売店は、わざわざ買いに来ない・・・じゃあ一体だれが入札しているの?」
実は、この入札方式の一括査定も、結局は買取専門店が買いに来ています。
ここで、入札した車がまぐれで落札されたら、それを業者オークションに出品するのです。
②最大5000社が入札・・・の実態とは
ユーカーパックは現在5000社、Car Priceは現在1000社が加盟しています。
もちろんこれらの会社の社員ではないので、
車一台あたり、どれほどの会社が入札しているのか、正確な数は分かりません。
これらのサービスは加盟自体は非常に簡単で、もちろん入会費や毎月の会員費用のようなものも一切かかりません。
弊社も「とりあえず加盟した」会社の内の一員です。
加盟した日から一週間ほどは様子を見に行ったりもしたのですが、それ以降は、サイトに一度も訪れていません。
何が言いたいかというと、
すでに説明したように、最大5000社が入札するというのは、その可能性があるというだけで、実態としては、そのほとんどが弊社のような幽霊加盟店ではないか?
要は、あなたが車を入札管理会社のオークションに出品したら、1000社~5000社が必死で入札する何てことはあり得ないという事なんです。
という事です。
弊社は、売却はもちろん、入札側としても参加したことが無いので、あまり勝手な事はいえないのですが、「ユーカーパック 評判」と検索したら、なんとなく入札方式一括査定の雰囲気が分かると思います。
ただ、これもユーカーパックのアフィリエイト記事や、逆に一括査定のアフィリエイト記事だったりするので、どこまで信憑性があるのかはわかりませんが、
どのサイトも「金額面は一括査定の方が良い」という評価が目立っています。
下記参考にしてください。
違い2.査定金額
ユーカーパックと車一括査定には「査定額」という超重要なポイントに関して違いがあります。
そして結論を言うと「車一括査定の方が査定額は高い傾向」です。
- ユーカーパック:「システム上で車買取店同士が競合していくため、車買取店同士の緊迫感が少なく、結果的に“そこそこ高い査定額”に落ち着くことが多い」
- 車一括査定:「車買取店同士が互いにせめぎ合い、結果的に“査定額が高くなりやすい”」
また車一括査定では、あなた自身が買取業者の営業マンの顔を見ながら直接交渉の駆け引きができるという点も最高額を引き出せる要因。
参照元:https://panda-usedcar.com/%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%83%E3%82%AF/
また、さらに下記のような記事も発見しました。
私が検証記事を作る以前にとある車(価値は200~300万の間くらい)でユーカーパックを利用。
本部査定員が来られて一通りの車両データを取り終える(ここまでは普通のこと)
そしてなぜか、ユーカーパックが全面に押している自社オークションではなく、一般買取店にあるような通常買取をさせて欲しいと話が振られる。
交渉の仕方は買取店の営業そのまま(安く入って希望を引き出し、上に掛け合うスタイル)
読者様が希望額を伝えるとそれが通ったようで無事売買成立。
結局ユーカーパックのオークションに出されることなく、一般のオートオークションに出品され利益を献上する(読者様がオークションデータを確認出来たため判明)
簡単にまとめるとこのようになります。
つまり、「5000社に入札してもらえるから不正が無く安心」と思って査定をお願いしたら、
有ろうことか、その「入札管理会社が、買取店になっちゃってた」状態だと言うのです。
もし、これが真実なら、まさに
「ミイラ取りがミイラになる。」という現象ですよね?
この入札管理一括査定も、仕組みとしては非常によくできた仕組みで買取業界では画期的なアイデアのようでしたが、残念ながら、思い通りにいかず苦戦している様子がうかがえますね。
③電話も査定も一社のみ・・・・の実態とは?
電話も査定も一回のみ、これは間違いありません。
鬼電(オニデン)に対する対応が必要な通常の一括査定に比べて、これは大変なメリットとなります。
確かに理にかなったサービスと言えるでしょう。
金額はさておき、面倒な手続きを絶対にしたくない人にとっては、おススメですね。
④査定も落札手数料も無料・・・の実態
これも、一括査定同様、あなた側からすれば一見すると無料かもしれません。
しかし、結局入札した会社が成約手数料を支払う仕組みとなっています。
結局、この手数料が、この仕組みが思ったほどうまくいっていない一番の原因になっているのでは?と想像します。
ユーカーパックの場合の手数料の例
- 10万円で入札した車が成約すると32,500円の手数料
- 50万円で入札した車が成約すると62,500円の手数料
- 200万円で入札した車が成約すると100,000円の手数料
Car Priceの場合の手数料の例
(表向きには落札店の1万円のみという記載だが)実際は1万円+消費税分を落札店が負担
消費税8%とすると
- 10万円で入札した車が成約すると18,000円の手数料
- 50万円で入札した車が成約すると50,000円の手数料
- 200万円で入札した車が成約すると170,000円の手数料
消費税10%とすると
- 10万円で入札した車が成約すると20,000円の手数料
- 50万円で入札した車が成約すると60,000円の手数料
- 200万円で入札した車が成約すると210,000円の手数料
つまりは、一括査定で、一括査定サイトがとる平均5万円の手数料と比較しても、高額な車の場合はより高い手数料がかかっているという事になりますね。
当たり前ですが、入札金額が業者オークションの金額を超える事は理屈上はあり得ません。
つまりは、買取限界価格からこの手数料分が差し引かれた額が、この入札式一括査定の理屈上の最高額になるという事です。
ただし、それですら、あくまで、「入札者が真剣に競い合ってくれた場合」の最高によくできた場合の話に限定されるわけです。
「1000社とか5000社いたら、だれかが真剣に入札するだろう」
と想像するかもしれません。
しかし、一括査定のように、加盟業者は1件の車情報に対してお金を払っていません。ムダ金にならないよう、必死で食らいつくという事は期待できません。
さらに、実態は弊社のような幽霊加盟店だらけだと想像しますし、加盟店もプロですからね。それほど暇じゃないですよ。
結局は、ネット上の評判がすべてを物語っているのかもしれませんね。
輸出業者の買取とは?メリットとデメリットについて
ほとんど一般には知られていませんが、
現在、日本国内で、業者オークションの一年間の取引台数は、
中古車登録台数 2018年(1月~12月)・・・・約380万台
輸出抹消登録台数 2018年(1月~12月)・・・・約130万台
参照元データ:http://www.jada.or.jp/data/year/y-u-touroku/
となっています。
つまり、ざっくり言えば、日本国内で中古車として売却された車の4台に1台は海外へ輸出されているのです。
「中古車の輸出業者なんて、見た事も聞いたこともない」
という人がほとんどだと思いますが、
実は、日本国内だけでも、中古車の輸出業者は個人事業主も含めると、少なくとも1000社以上は存在しています。
一時期は、日本人の輸出業者も増えたのですが、最近はまた減り始めており、ほとんどが外国人が営んでいるのが現状です。
さらにほとんどが、業者オークションで仕入れをして、そのまま海外へ輸出してしまっているため、
そもそも業者オークションの存在を知らない一般の人は、その存在をほとんど知らないというのが現状なのです。
そんな中古車輸出業者ですが、中古車販売店同様、本来、車の買取も可能です。
しかし、国内の買取事業は、買取専門店が飽和している状況で、認知してもらうためには、大手の買取店ほどの莫大な宣伝が必要になり、参入はそう簡単ではありません。
また、輸出業者の多くは外国人が経営しているため、国内でのビジネス参入はさらに厳しいものがあり、結果的に買取をやっている輸出業者はほとんどありません。
弊社はその数少ない、本格的に買取に参入した中古車輸出業者ですが、やはり認知してもらうため、最近、看板を「ハイエースの買取専門店」としました。
もちろんハイエース以外の車も、輸出の人気車両を駆け引き無しの金額で買う事を売りにしたのですが、「輸出用の車の買取専門店」では、あまり訴求力が無く、思い切って、割合が圧倒的に多かったハイエースに特化することになりました。
話がそれてしまいましたが、数すく無いものの、輸出業者も買取は一部やっていますので、
そのメリットとデメリットについて触れ行きます。
輸出業者に売却するメリット
- 車種や条件がハマれば、好条件が期待できる
- 車種や条件が合えば、古い年式、過走行の車でも買取が可能
- 買取がメインでないため、交渉がほとんど無い(交渉ができない)
輸出業者に売却するデメリット
- 買取の対応車種が限定される
- 買取の出来る輸出業者がほとんどない
- 買取に慣れていない会社もあり、手続き面で不安
解体屋に売却するメリット・デメリットとは?
解体屋さんは、昔からある業態ですが、あまり知られていません。
中古車としての価値がなくなった、文字通り”廃車”となった車を引き取って、解体し、中古部品を取り出し、フレームなどの鉄骨部は鉄くずとして、再販するビジネスモデルです。
ひと昔前までは、ディーラーや中古車販売店の下取りや、買取専門店で引き取られた廃車を、解体屋さんが一定の金額を払って買い取るという、業者間の取引がほとんどでした。
その場合、ディーラーや中古車販売店・買取専門店は無料で引き取ったり、場合によっては”処分料”を請求する場合もありました(現在も一部あるようです)。
仮に処分料を請求して、引き取った車であっても、解体屋さんは最低限の部品代と鉄代で、最低でも1万円程度、排気量の大きい車であれば、最大で5万円程度のお金をそれぞれの業者に渡します。
しかし、徐々に解体屋さんも、ネットの普及で
「これって、間に業者を挟まなくてもいいんじゃない?その方がお客さんも得するんじゃ?」
という発想から、自分達で積極的に買取をするようになってきています。
しかし、未だにほとんどの車は、業者経由で、解体屋さんに来ることがほとんどですので、解体屋さんというビジネスが一般の人に完全に浸透するまでには、これからも相当時間がかかりそうです。
解体屋さんで車を売却するメリット
- ディーラーや買取屋さんで、「処分料が必要」と言われるような車であっても、かならずお金を出して買い取ってくれる
- 排気量に応じて、一律の買取金額で買い取ってくれる。交渉等は一切なし。
- 自宅まで引き取りに来てくれる(5000円程度の手数料は車両金額から引かれます)。
- 車検が残っている場合、重量税の還付もある。
解体屋さんで車を売却するデメリット
- 古くても価値のある車(輸出向けの車)、場合によっては何十万円も価値あるものでも、排気量で設定された一律金額での引き取りになる。査定は無し。
- 長年連れ添った愛車が、再利用ではなく、スクラップにされてしまう。
廃車買取サービスのメリット・デメリット
解体屋さん達は、自社で積極的に買取を始めたものの、すでに書いたように、車の買取の業界は、買取専門店がパンパンの飽和状態で、なかなか解体屋さんの存在を浸透させるのが難しい現状がありました。
また、多くの車ユーザーのほとんどは、自分の車に中古車としての価値があるのかないのか?自分では判断できません。(逆に勝手にしない方がいいのですが・・・)
そういったユーザーがとりあえず車を持っていくには、ディーラーか買取専門店になります。
そうすると、「この車は価値がありません。今なら無料で引き取ります(または処分料が必要です。)」と言われると、諦めてしまい、そこでそのまま言いなりになってしまう事が多いのです。
ここで、我々がいくら
「日本に処分料の必要な車なんて存在しない!!」
と訴えても、これをすべての車ユーザーに分かってもらうのは至難の業です。
それほど、車の買取業界には、業界にとって都合のいい、”正しくない”情報が蔓延しており、正しい情報を書いても、すぐにネットの嘘情報の中に埋もれてしまいます。
正しい情報を流すにも、相当な”宣伝費用”が必要なのです。
解体屋さんは、自社でホームページを作って、積極的に宣伝はしているものの、そもそも解体屋さんの存在を知らないか、あるいは知っていても、「一般の人は直接取引できないだろう」と思っている人がほとんどで、
なかなかそのホームページにたどりついてくれていないのが現状です。
そこで誕生したのが、そういった解体屋さんの代わりに、集客を代行するサービスである「廃車買取サービス」です。
日本全国の解体屋さんと提携しており、成約した場合に解体屋さんから一定の成約料をもらっているので、直接解体屋さんに持っていくのと、買取金額は変わらない場合が多いです。
以下、代表的な廃車買取サービスを箇条書きにしてみました。
「廃車買取」と検索すると、他にもヒットする廃車買取サービスはありますが、
他のサービスは、廃車買取サービス自体が一旦車を買い取って、解体屋さんに転売するというビジネスモデルなので、あまりお勧めできません。
廃車買取サービスを利用するなら、上記の4つが弊社のおすすめです。
ただ、値段の違いは、多少ありますので、最低でも上の内2つは相見積もりは取った方がいいでしょう。
金額はすぐに教えてもらえます。
廃車買取サービスを利用するメリット
- 金額は直接、解体屋さんにお願いするのと変わらない場合が多い
- オペレーターが手馴れていて、取引の流れがスムーズ
- その他メリットは解体屋さんと同様
廃車買取サービスを利用するデメリット
- 紹介される解体屋によっては、当たりはずれがある。(接客態度等)
- その他デメリットは解体屋さんと同様
個人売買のメリットとデメリットについて
あなたの車がまだ国内の中古車として十分に通用する車
つまりは、年式が新しく、走行距離もそれほど多くなく、見た目が悪くなく、さらに修復歴が無いような場合、もっとも車を高く売る事ができる方法は、個人売買取引となります。
要するに、当たり前ですが、業者を介さない方法が無駄なお金がかかりませんので、当然ですよね?
ひと昔前ならまだしも、今はネットでなんでも個人売買が可能です。
参考までに、車の取引ができる個人売買のツールを挙げてみましょう。
等がある。
ガリバーフリマ以外は、車に特化したサービスではなく、あらゆる物品のフリマの一部として車も取り扱いしているという状況です。
また、ガリバーフリマも、本来個人売買されては一番困る、中古車買取・販売のガリバーがある種片手間で営んでいるサイトです。
ネットが普及してきた当初、中古車業界では、「中古車の売買も、ネットで個人売買が主流になるのでは」という危惧がありました。
しかし、現状、中古車の個人売買に特化したサイトは有りません。また、上記のどのサイトも車業界に影響を与えるほど、大きなシェアを獲得できていません。
むしろ、一番個人売買をやられては困るガリバーが、個人売買を支援するようなサイトを作っている事自体に、
「個人売買は中古車においては基本的に成り立たない」というガリバーの確信のようなものを感じます。
実は以前、この車の個人売買に特化したサイトが以前立ち上がったことがあります。
クルモというサイトです。
【おしらせ】いつも『クルモ』をご利用いただき、誠にありがとうございます。
現在、『クルモ』は、2018年12月21日より運営会社変更手続きのため、
全サービスを一時停止しております。
新運営会社、再開時期につきましては改めてお知らせいたします。https://t.co/AbJtgjHF3E— クルモ (@culumo_gmo) December 28, 2018
2018年の年末より、サービスが休止され、その後、現在(2019年9月9日)に至るまで再開されていません。
私は個人の見解ですが、車の個人売買を、フリマ形式で行うサイトは成り立たないと確信しています。
個人売買のメリットデメリットを説明する前に、個人売買が成り立たない理由を専門家目線で解説しておきます。
中古車の個人売買が成り立たない理由とは?
車の個人売買が難しい要因を箇条書きで書いていきます。
- 取引金額が大きい
- 売り手と買い手の利害がもろに相反している
- 車のコンディションは外から見ただけでは判断しにくい
- 一般の人には車の相場は分からない
私は、個人売買が成り立たない決定的な要因をこの4つだと考えています。
①取引金額が大きい
車は人生において、家に次いで2番目に大きな買い物となります。
個人売買というものは常にリスクが付きまといます。
他の商品で個人売買が成り立つのは、
「最悪、失敗してもいい」という
個人として負う事ができるリスクの許容範囲内だから成り立つのです。
ヤフオクやその他のフリマアプリで成立しているのは、ほとんどの場合、金額の相当安い中古車の場合です。
ガリバーが個人売買のサイトを立ち上げたのもこれが理由でしょう。取り扱っても大した利益とならない少額な車の売買に、積極的に関わりたくない・・・
かといって、「車を売るならガリバー」というイメージを失ってほしくない(他社で売買されたくない)。だったら、自分達のサイト内で個人同士で取引してもらおうじゃないか。
と言うのが本音ではないでしょうか?
②車のコンディションは外から見ただけでは判断しにくい
車は、複雑な機構の組み合わせでできている、精密機械でもあります。
しかも、主要な機関がもし一部でも故障していると廃車しなくてはいけないような繊細な機械です。
プロであっても、もうすぐ壊れるかもしれないという状況まで見極めるのはほぼ不可能です。
当然、売る側も、買う側も、その中身の状況を知る事は不可能なわけです。
そのリスクの分担を当事者同士で分け合うという事は非常に難しい事は明らかですね。
③一般の人に相場は分からない
さらに、中古車の価値は、業者オークションの相場で決まるとすでに説明済みです。
しかし、業者オークションの相場は一般の人には全く分かりません。
また、修復歴等の判断は素人には不可能です。また、その有無や箇所、度合いによるい、査定額の違いを判断することは不可能です。
さらに、それぞれの車の抱えるコンディションの違いを差し引きして、当事者同士で値段設定をすることなどまずできるはずがありません。
④売り手と買い手の利害がもろに相反している
その上ですよ。
売り手は、「1円でも高く売りたい」
買い手は、「1円でも安く買いたい」
わけです。
これはもちろん相手が業者であっても同様なのですが、
この相反する、利害関係の間を取らなければ、取引は成立しません。
しかし、それを利害が相反する当事者間で、調整するという事が非常に難しいのです。
①~④を総合的にみて、あなたは車の個人売買という物が、成り立つことが想像できますか?
さらに、実際のお金の支払いの問題や、名義変更の問題など、個人売買には、トラブルがつきものです。
実際、売りてと買い手が知り合い同士で、よほどの信頼関係がある同士でも、トラブルは頻発しています。
また、ここに書いたような売買のリスクは、間に入る業者が常に抱えているリスクでもあります。
実際、業者側も、個人から買い取った車、あるいは個人に売却した車で、大損する事も多々あります。
よく、「中古車の販売価格と業者の買取価格に、差がありすぎる。業者は一体いくら抜いているだ!!」という声を耳にします。
しかし、中古車の売買が、売りてと買い手にとってどれほどのリスクを抱えているかを考慮すれば、業者に払う手数料も、あながち高い金額では無いのではないでしょうか?
それでは、非常に難しい個人売買ですが、一応メリットデメリットを書いておきます。
個人売買のメリット
- 業者にマージンを取られない
個人売買のデメリット
- 車のコンディションに関するリスクがある
- 金銭の授受のリスクがある
- 名義変更のトラブルが起きやすい
- お互いに査定ができない(修復歴等も含む)
まとめ「俺の車は一体どこに売ったらいいの?」
さて、長々と書いてきた、車の買取手法についてですが、
結論として、あなたの車は一体どこに売ればいいのでしょうか?
最後にまとめとして場合分けをして、整理しておきます。
最終的に国内の中古車として再販される車の場合
まずは、国内で流通する中古車とはどのような車でしょうか?
ざっくりまとめると下記のような車です。
- 年式が新しい
- 走行距離が短い
- 見た目がきれい(簡単な板金で修理できる傷・凹みしかない)
- 故障が無い
- 修復歴が無い
このような車の場合、ほとんどが国内で中古車として流通することになります。
では、このような車の場合、どのような売り方をすれば、車の価値を最大限に引き出した売り方ができるでしょうか?
これについては、
を読んでください。
簡単に説明すれば、一括査定を使わずに、きちんと自分で選んだ買取専門業者同士を、競合させてぎりぎりまで金額を吊り上げる方法です。
最終的に輸出される可能性のある車の場合
今や、日本車は、世界中どこに行っても走っています。
しかも、それらは中古車として海外に輸出されたものがほとんどです。
では、どのような車が海外に輸出されるのでしょうか?
その特徴を簡単に箇条書きしました。
- 古めのトヨタ車(カローラ全般、アリオン、プレミオ等)
- SUVの車(古いもの)
- 年式の古いスポーツカー
- 古いまたは過走行のバン(ハイエース、キャラバン)
- 古いまたは過走行のトラック(2t~3t、平ボディーまたはダンプ)
- 古い軽トラ(キャリートラックまたはハイゼットトラック)
もちろんこれだけではないですが、典型的なものを挙げています。
このような車の場合、まず輸出業者をあたってみて下さい。
しかし、上にも書いたように、買取を積極的に行っている輸出業者は少なくなかなか見つけるのは困難だと思います。
弊社「車両輸出代行センター」は、数少ない、買取を積極的に行っている輸出業者です。
「まわりに輸出業者なんてない」という人は、お問合せいただければ、該当車両が、
- 国内向きの車両なのか
- 輸出用の車両なのか
- 廃車買取サービス(解体屋)向きなのか
を判断し、輸出用の車両の場合は、その概算査定をさせていただくことが可能です。
輸出用の車両であれば、メールアドレスのみご連絡いただければ、あっさりと概算査定金額を提示することができます。
お問合せは、下記フォームよりお願いします。
最終的に解体屋または廃車買取サービスを利用した方がいい車の場合
廃車は最終手段と考えていいでしょう。
ご自身の車が、廃車に該当する車かどうかを判断するのは、かならず次の順序で判断してください。
- まずディーラー(または買取専門店)でもまともな値段が付かない。
- その後、輸出業者に見積もりを聞いてみるが、輸出の対象車ではなかった。
- 最後に解体屋または廃車買取サービスに聞いてみた。
と必ずこの順序で聞いてみてください。
ご自身の車が廃車対象となった場合、
まずは、あなたの身近に、積極的に買取を行っている解体屋さんを探してみてください。
例えば大阪であれば、
「大阪 車 解体」などと調べれば、車の解体屋さんが見つかるかもしれません。
しかし、ホームページのトップ画面に、排気量毎の買取価格表が載っていないような解体屋さんはあまりお勧めできません。多くの解体屋さんは一律金額をキチンと載せてくれている事が多いです。
また、そのような解体屋さんが無い場合は、
上にも書いたように
等の廃車買取サービスを利用してみてください。
ほとんどのサービスが日本全国対応となっています。