株式会社Direct Stock Japan のSDG’Sへの取り組み

株式会社Direct Stock Japan では、メインの事業であるハイエースの買取・輸出を通じて、SDG’sの取り組みを行っています。

 ハイエースは、長年、その強靭なエンジンと足回りによって、日本の物流を支えてきました。

近年では、乗用車タイプのスーパーGLが、”荷物を運ぶためのバン”というイメージから脱却し、日常使用や、アウトドア、キャンピングカーへのカスタマイズなどなど、様々なシーンに利用されるようになってきています。

 しかし、やはり、日本独特の車に対する考え方の問題が根強く、モデルチェンジがあったり、年式が古い、走行距離が長い、傷や凹みが多いなどの理由で、ある程度乗りつぶしてしまったハイエースは、国内における中古車の需要が無くなり、その価値を失ってしまいます。

 特に商用利用のハイエースの場合、見た目がボロボロで、走行距離が長くなってしまいがちで、その場合「処分に対して費用がかかってしまうのでは?」イメージからか、空き地や草むらに放置されるなどのケースもあり、少なからず環境に対する影響も与えている現状があります。

 参考:ハイエースを草ヒロにしてはいけない。廃エースになる前に・・・

 しかし、実は、元々頑丈につくられているハイエースは、見た目こそボロボロで、国内でその価値を失っても、まだまだ走行することは可能であり、本来であれば十分に活躍できる潜在能力があります。

 そして、日本人のほとんどは知らないのですが、「廃車」として処分されたハイエースの多くは、そのままの状態で海を渡り、発展途上国において、その後大活躍をしているという事実があります。

東アフリカのウガンダのタクシー広場の写真。見渡す限りの車はほぼすべてが100系やそれ以前のハイエースバンです。

弊社では、ボロボロエースカウカウというそのサービス名から連想されるように、国内では「使用済み」になったボロボロのハイエースを買取、途上国へ輸出し、まだまだ使用できるハイエースの再利用を促進させる取り組みを行っています。

 途上国の多くは、鉄道が整備されていない国が多く、移動手段はほぼバスに頼っています。

しかし、大型のバスは数も少なく、また都市と都市などの長距離の移動には適していますが、町から町へという中距離の移動に対しては、コストと需要のバランスの面で難しい場合があります。

 そんな状況の中で大活躍しているのが、日本では使用済みになったハイエース達なのです。

 車の心臓とも呼ばれるエンジンが強靭で、きちんとしたメンテンナスをしていれば、50万kmでも、100万kmでも走る事ができ、足回りが頑丈なハイエースは、途上国の悪路でもちょっとやそっとの事では故障しない車として、現地の人々の信頼を長年勝ちとってきました。

 もちろん、ハイエースに似たような車はいくらでもあります。

しかし、長年の信用を勝ち取ったハイエースは、部品の流通が完璧に整備されているため、多少の故障があっても簡単に交換部品も手に入ります。

 もしかすると、ハイエースがどれだけ信頼をされていて、どれだけ現地の人々の役に立っているのか?恐らくそれを一番理解していないのは、生産国である日本なのではないでしょうか?

ハイエースを通じて、発展途上国の貧困解決に貢献したい

2014年、私(株式会社Direct Stock Japan 代表 山本剛)は、主要な輸出先であったタンザニアに出張しました。

 動画としては、何も見どころが無い映像ですが、町を走っている車に是非注目していただければと思います。

ほぼほぼ、99%の車が日本車である事に気が付くと思います。

【動画】タンザニアの首都ダルエスサラームの街の様子(タクシーの中から撮影)

 私が載っているタクシーももちろん日本車でした。

出張先のダルエスサラームのオフィスにて。左から私、ビジネスパートナーのアブダラ君。、イエースの輸入の相談に来たお客さん。

写真に写っている赤い服を来た男性は、

「乗り合いバスを開業したい。ハイエースを輸入してくれないか?」と当時間借りしていたダルエスサラームの事務所に来店した現地のお客さんです。

 「なんでハイエースじゃないとだめなの?」

とこちらが聞くと、

 「他の車だったら、すぐ壊れるかもしれない。壊れたら部品が無いかもしれない。でもハイエースは大丈夫。壊れにくいし、部品も揃う。ハイエース以外には、自分の人生を預けられないよ」

 と言っていました。

この時に、日本車に対する信頼と、底力を思い知ったのです。

 現代の日本人である我々にとっては、車は日常生活を彩るパーツの一つにすぎませんが、途上国の人々にとっての車は、自分の人生を預ける程大切なものなのです。

たかが、廃車のハイエース1台・・・ではない。廃車のハイエース1台が人生を背負う

 先ほどの、男性は、来店した時点では定職についておらず、親戚からお金をかき集めて、乗り合いバスを始めるのだと言っていました。

 彼らが手に入れるハイエースは、日本では、新車ディーラーが「中古車としてはもう売れないので、価値はありません」と言って、0円査定や、処分料を要求されるようなハイエースです。

 でもアフリカでは、そんなハイエースが、その後、何年も何十年も、一家の大黒柱の収入を支え続ける事になるのです。

 日本で、ゴミのような扱いを受け、時には草むらに放置されているかもしれないハイエースが、アフリカで貧困の解決に貢献する。当時はSDG’sという言葉もほとんど聞くことが無かった時代ですが、その頃にはすでに我々の活動は始まっていました。

 私がタンザニアに出張に行ってから、すでに7年が経過していますが、まだまだハイエースがどれ程必要とされているのか、肝心の日本でそれを浸透させる事が出来ていません。

 今後とも、ハイエースという1つの車を通じて、アフリカの貧困問題の解決に少しでも貢献していきたいと思っています。

株式会社Direct Stock Japanは各自治体様とSDGsのパートナーシップを結んでいます

 

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ハイエースは特別な車です。
なぜなら海外で最も人気のある車だからです。
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あなたがもし、ハイエースの廃車や下取りを検討しているならこの記事を一度読んでみてください。